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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[14]
OISR-Watch2000年3月13日号

野村一夫


■データベースのインターフェイス

 この仕事、どうにもカタカナが多すぎますね。カタカナ語はあいまいで、あ いまいなるがゆえに頻用され、ますます多義的になってゆくもの。「インター フェイス」も、一言で言えばコミュニケーションの接合面を表すわけですが、 技術的な接合から心理的な接合そしてデザイン的な工夫までふくんでいます。

 たとえば、三年ほど前に情報処理学会インターフェース研究会というところ で心理学者たちといっしょにインターネットについて報告したとき、私たちは 社会心理学的な接合面のことを考えていたのに対して、フロントの聴衆は企業 の研究所の開発担当者ばかりで、「そんなことよりユーザーのニーズを知りた い、そうすればそういう技術開発をする」と言われて、インターフェイス概念 の幅の広さを思い知ったことがあります。みんな自分の専門分野の定義が至上 のものだと信じているところこそ、専門家の「訓練された無能力」なんでしょ うね。

 さて、わがOISR.ORG「大原デジタルライブラリー」の目玉である七種のデー タベースのインターフェイスを見直しています。検索結果の総数を知りたいと か、表示件数を選択できないかとのリクエストがありまして、目下、新イン ターフェイスを試行中です。すでに「論文」「和書」「洋書」「日本社会運動 史料」のデータベースについて作業を終えました。現在、その他のデータベー スの仕様を研究中です。

 OISR.ORGではネットリーブという五万円ほどのソフトでデータベースを構築してきました。ふつうの図書館だと数百万円のパッケージでやるところです ね。もちろんかなり手が加わっておりまして、元所員の是枝さんの個人芸的な 成果と言えましょう。新インターフェイスももっぱら是枝さんの工夫とネット リーブの開発者である辻さんの協力によるもので、私はHTMLの範囲でデザイン しただけです。まずはお試しください。

http://oisr.org/dglb/

 さらにデータベースについてはアクセスを使用した上級者用検索も試作して あります。そのうち公開できるでしょう。また、まったく別の検索も検討して いまして、研究所で日々増補されているデータ群をいろいろなインターフェイ スで使っていただこうと考えています。しかし、松花堂弁当をつくるのに田植 えから始めるようなところがありまして、勉強することがべらぼうに多いのが 悩ましいですね。

(のむらかずお・兼任研究員・社会学 nom@socius.org)

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