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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[9]
OISR-Watch1999年10月20日号

野村一夫


■オイサー・オルグ誕生秘話

 今ではすっかりおなじみになった "OISR.ORG" ですが、当研究所公式サイトの名称になったのは、本年4月のことです。これはウェッブ・スタイリストの独断でやってしまったことで、まったく民主的ならざる手続きによります。というのも、短い国際ドメインを取得しましたので、アマゾン(ドット)コム(amazon.com)のようにドメインそのものをタイトルにするメリットが大きいと判断したからです。これですと口頭でURLが伝えられます。4月といえば研究所スタッフが『日本労働年鑑』に大わらわの時期でしたから、とくに反対意見も感想もなく、そのまま既成事実化しています。どこかの政府がよくやる手、ではあります。

 さて、そもそも国際ドメイン "OISR.ORG" を取得したのは本年1月26日です。それは私が初めて法政大学多摩キャンパスの大原社研を訪ねた日のことで、結果的に当研究所における私の「初仕事」になりました。

 そのひと月ほど前、私の個人サイト「ソキウス」用に国際ドメイン "SOCIUS.ORG" を取得したばかりで興奮していたのです。研究所もそうしたらどうかという話をしたように記憶しています。前から大原社研のドメインは長いと感じていたのです。採用面接の場でこんな話をする人間も珍しいかもしれませんね。

 しかし早川所長も二村先生も思いは同じだったようで、さっそくドメインネームの検討に入りました。私が提案したのは "OOHARA.ORG" です。残念ながら "OHARA.ORG" は登録済みだったのです。ちなみに末尾のORGは非営利・非行政組織のことで、NGOやNPOが独自ドメインを取得するときなどにつけられるものです。国際的な研究機関としてORGはまずまずですし、組合研究のメッカともいえる当研究所に「オルグ」は似つかわしいともいえます。

 しかし二村先生は「大原」は英語で "OHARA" でなければならないと主張され、 "OHARA.ORG" がダメなら、いっそ研究所の英語名 "Ohara Institute for Social Research" の略称をとって "OISR.ORG" がいいのではないかと提案されました。ひとしきり代替案がひと巡りして、早川所長と私が "OOHARA.ORG" で、二村先生が "OISR.ORG" に収斂しました。2対1ではありますが、勢いで二村案が勝り、タイプ数もわずか8で短い。あの "amazon.com" より短いのです。問題は口頭で覚えてもらえるかどうかでしたが、最後に「今は無名で言いにくくても、これからオイサーを有名にしていけばいいんだよ」との二村先生の一言で、一瞬、応接室に未来志向の一陣の涼風が吹いて、一同納得。"OISR.ORG" で登録したというしだいです。

 国際ドメインはこちらで取得しました。これができて以来、手続きが格段にかんたんになりました。

http://www.worldnic-jp.com

 もちろん取得ドメインでそのままサーバを設定できますが、hosei.ac.jpが大学研究機関公式サイトの証でもありますし、学内ネットワーク秩序に混乱を与えるつもりもありませんので、あえて転送仕様にしています。つまり、http://oisr.org でアクセスすると、自動的に http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp に転送されます。ドメインは本物ですが、一種のヴァーチャル・ドメインとしての利用ということになっています。

 以上、"OISR.ORG" 誕生の歴史的瞬間に立ち会った者として証言しておきました。といっても、わずか9か月前のことであります。以来「オイサー」はすっかり定着し、昨今の当研究所では頻繁に「あのサー、おれサー、今度のオイサー・ウォッチのコラムサー、締切延ばしてサー」などという会話がなされているとかいないとか。

追記

『日経ゼロワン』11月号118ページに「"ウェッブ・スタイリスト"になった社会学者」として登場しております。なんとカラーです。"OISR.ORG" も出ています。8月の取材でしたが「11月号ですので長袖を着てきてください」との注文で、猛暑だというのに長袖を着て撮影しました。今見ると、たしかにちょうどいい案配です。しかし、おでこの広さは何ともならんです。

 ところで、これを見ると、現在の "OISR.ORG" とソキウスとが双生児状態になっています。夏ヴァージョンとして模様替えしたさい、ソキウスのバックグラウンドイメージを流用したのがまずかったですね。スタイリストのワンパターンがばればれです。これを機にそろそろ秋ヴァージョンに模様替えします。ま、ちょっとした取材秘話でした。来月はどでかい企画を用意しています。お楽しみに。

(のむらかずお・兼任研究員・社会学)

訂正とお詫び

 その後、いくつかの点でこの「秘話」には記憶ちがいと重要な表現不足があることがわかりました。次回「オイサー・オルグ誕生秘話の秘話+α」もぜひご覧ください。

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