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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[3]
OISR-Watch1999年6月11日号

野村一夫


■やっかいだが便利なスタイルシート

 OISR.ORGではスタイルシートを順次導入しています。スタイリストとしては、基本的なレイアウトは、外部スタイルシートファイルでディレクトリ(コーナー)単位で一括指定することを推奨しています。

 ウェッブページはHTMLという言語で書かれますが、最新のHTML4.0では「論理の指定」と「表示の指定」とを分離して、HTMLはドキュメントの論理構造の指定に限定することになりました。表示、すなわち見え方のコントロールはスタイルシートなどに分離することにしたのです。結果的にその方が能率的かつ合理的だというわけです。

 たしかにスタイルシートを使うとタグが簡単ですみます。たとえばスタイルシートに
H1{text-align:center;font-size:large;font-weight:bold}
と書いておけば、そのディレクトリ内の全ページのH1タグ(最上位の大見出し)はすべて太字のビッグサイズでセンタリングされます。ページそのものにはH1だけでいいのです。

 本文をインデントして行間を少しあけたければ
P{margin-left:2em;margin-right:2em;line-height:18pt}
ですみます。これですべて左右二文字分あきます。いちいち引用タグ(BLOCKQUOTE)で指定する必要はありません。

 スタイルシートを使えば、リンクの下線を消すこともできます。
A{text-decoration:none}
 マックではもともと下線がつきませんので、これで見栄えが統一できますし、画面もすっきりします。リンクには下線がほしいというWindowsユーザーは、自分のブラウザを下線付きに設定すれば優先されますので問題はありません。

 ひとたびスタイルシートを導入すれば、以後レイアウト指定する必要がなくなり、論理指定だけですみます。結果的にスタッフの時間節約になります。同時に、類似したスタイルシートを使用することで表示上の団子串的統一感が生まれます。複数スタッフでウェッブサイトを構築するときにしばしば見られる、あのアノミー的乱立がこれで幾分かは回避できるでしょう。

 しかし問題はあります。それは古いブラウザにおける表示の問題です。正確にいうと、古いブラウザではスタイルシートを無視しますので、あまり問題はありません。ただ、ちょっと素朴な表示になってしまうだけです。問題なのは中途半端にスタイルシートをサポートしたブラウザです。これですと、ときにはページそのものが表示されないこともあります。

 スタイルシートの設定の中でも、まだ二大ブラウザがサポートしていないものがあるのも事実です。比較的リスクの低いものから使用するしかありません。激しいブラウザ競争が独自仕様の開発にしのぎを削らせることになり、標準仕様がなかなかサポートされない現状は情けないですね。

 というわけで、スタイルシートの導入は、リスクとメリットを秤にかけた選択の結果なんです。ここらあたりが思案のしどころということになりますが、二大ブラウザの4.0以上であればOISR.ORGは完璧に表示されているはずです。夏あたりには主要公式コンテンツをほぼ移行できるでしょう。

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