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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[1]
OISR-Watch1999年5月11日号

野村一夫


■こだわりオーサリング・ツール

 四月から兼任研究員となりました野村です。研究所では、自称「ウェッブ・スタイリスト」として、サイト構造の見直しやデザインのリメークを中心にウェッブ作成に携わっています。このコラムでは、その一連の作業の中で生起するもろもろの出来事のなかから毎回一点を取り出して私見を述べていきたいと思います。

 さて、じつは私は長らくマック母艦主義でやってきまして、メインはMacintosh、サブノートはWindows(Let's note mini)を使用していました。私の社会学サイト「ソキウス」(http://socius.org)もすべてマックで作成されています。オーサリングツール(HTMLエディタ)ではPageSpinner2.1(http://www.optima-system.com/pagespinner/)がすぐれもので、これでまったく不足はなかったのですが、二月から当研究所のサイト再構築にかかわるようになって、どうしても研究所スタッフの使用環境にシンクロする必要を感じ、あえてWindowsでオーサリングするようにしました。そうすればスタッフ間でのノウハウの共有に私もスムースに参加できるからです。

 ところが、いいツールがみつかりません。著名な市販品も使い勝手が思いのほか悪く、シェアウェアも数の豊富なわりに今ひとつの感がありました。よくある市販品はそれなりによくできているのですが、WISIWYG(見たまんま)で編集する仕様なので、タグを直接コントロールしたいユーザーには向いていないように思います。期待したDreamweaver2.0もその点では必ずしも満足できるものではありませんでした。とくに私がこだわったのは次の諸点です。

 (1)タグを直接見ながらオーサリングするエディタであること。
 (2)改行処理のような機械的な作業を自動処理できること。
 (3)テンプレートや既存HTMLファイルを勝手に改変しないこと。
 (4)タグ付けをカスタマイズできること。

 結局、これらを満たすものとしてEdit HTML for Win32(http://www.threeweb.ad.jp/~hirotomo/) を選択し、推奨ツールとして使用することにしましたが、デフォルトではテーブルの修正が困難だったり、サイト管理機能がいまひとつの感がありました。ページ作成では十分ですが、サイト管理までは使えません。それでふたたび「こだわりのツール探し」が始まりました。その結果、見つけたのがHomeSiteでした。

Allaire HomeSite 2.5J for Win ダウンロード版
http://www.b-store.com/jp/

 基本的にはEditHTMLと同種のHTMLエディタですが、かなり高度な使用に向いています。カスタマイズも自在。私のこだわりを満たしているだけでなく、すでに存在するタグの修正が容易なことやサイト管理機能がかなりしっかりしていること、拡張置換が高速かつ使いやすい仕様になっていて、数百ファイルの一気差し替えが可能なことなど、なかなかよくできています。ほぼPageSpinner2.1に匹敵するといえるでしょう。

 ただ、難点はHTML3.2準拠だということ。じつは英語版ではすでに4.0が出ていまして、これはHTML4.0とスタイルシートに準拠しています。スタイルシート専用エディタもついていました。

http://www.allaire.com/homesite/

 しかし、現状ではフォントを操作しても日本語表示ができないので、まだ使えません。HomeSite 2.5J for Winは三菱商事からでているNetObjects FUSIONに付録としてついているようですので、ここは三菱にがんばって日本語化してもらいたいものだと思っています。

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