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社会・労働関係サイト探検(4)
OISR-Watch1999年6月25日号

二村一夫


 今回は、IALHI加盟機関で注目すべきサイトについて紹介する予定であったが、研究機関ばかり続くので予定を変更し、LabourStart
http://www.labourstart.org/
を探検しよう。

 このサイトは、The Labour Movement and the Internet; the New Internationalism(労働運動とインターネット−−新たな国際主義)の著者であるエリック・リー(Eric Lee)が運営しているもので、世界の労働運動家がインターネットに接続するとき、まず最初にアクセスする「ホームページのホームページ」を目指して制作、運営されている。
 はじめはカナダの公務員組合(CUPE=Canadian Union of Public Employees)が運営するSolinetにサーバーを置き、リー自身はイスラエルのキブツで働きながら、その維持管理をおこなっていた。しかし、昨年の6月にリーはロンドンに移り、Labour and Society Internationalを本拠にこのサイトの運営に専念するようになった。

 このサイトではToday's labour news として世界各国の労働運動の動向が、さまざまな新聞記事や独自の取材で提供されている。なかでもLabourStartが力を入れているのは韓国の労働運動の動向で、特別取材によるニュースも提供されている。

 このほか、アマゾンと提携して労働関係の文献やビデオが紹介され、その場で購入することも出来る。国別に分類されているので、最新の労働関係文献について知りたいなら、いきなりamazon.com に行くより、このサイトで見た方が効率的である。

 また、Labour Website of the Week は、いわば毎週のお勧めサイトの紹介である。このほか Webmasters' Forum 、 Urgent Actions 、労働関係リンク集のリンク集である Directory of Directories など多彩な内容からなり、世界の労働運動サイトへの最高の道案内となっている。

 なお、現在、同サイトにアクセスすると、いきなり真っ黒な画面があらわれる。これは、天安門事件10周年に際し、事件の犠牲者に対する追悼の意を表するためであるという。

 問題はアクセス数が多いためか、かなり重い場合があることで、そうした時には、つぎのミラーサイトを試していただきたい。
http://members.tripod.co.uk/labourstart/index.html

 ところで、このサイトは世界の労働組合運動サイトへの最適のgatewayだが、残念ながら日本に関するニュースやリンクはないに等しい。これは制作者も意識しており、ごく最近エリック・リーから オンラインNewsletterの日本の読者に向け、英語でのニュース提供の呼びかけがあった。関心のある方は彼のメールを転送しますので、nk@oisr.org 宛てにご連絡ください。

 また、Eric Lee の著書 The Labour Movement and the Internet; the New Internationalism については、『大原社会問題研究所雑誌』478号(1998年9月)でやや詳しい紹介をしました。これは、私の個人サイトでも読むことが出来ます。

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