OISR.ORG へようこそ 法政大学大原社会問題研究所

社会・労働関係リンク集の「注目サイト」:全労協
OISR-Watch2000年9月19日号

鈴木玲


 今回は、全労協(全国労働組合連絡協議会)についてコメントします。

 ご存知の通り、全労協は連合・全労連どちらにも「行かない、行けない」組合によって、1989年に結成された「連絡協議会」組織です。全労協は連合や全労連のように「ナショナルセンター」の形態はとりませんが、OISR.ORGの社会・労働関係リンク集では、便宜上、「労働組合全国組織−ナショナルセンター」に追加しました。

 これでやっと、連合、全労連、全労協の3つの労働組合全国組織のサイトが出そろいました。連合はサイト運用を97年1月から開始し、全労連はそれより早く96年に開始しました。全労協の地方組織の大阪全労協は98年にサイトを開始していましたが、全労協自体のサイトは連合や全労協よりかなり遅れての運用開始となります。

 もちろん、2つのナショナルセンターと全労協は財力・人力等で大きな違いがあり、単純に比較するのはフェアではないかもしれません。しかし、全労協は小規模な組織ながら、その加盟組合のなかには社会運動的性格を持った組合(例えば、管理職、女性労働者、外国人労働者などを組織した個人加盟ユニオン)があり、先駆的な運動を展開してきたといえます。また、国労闘争など労働運動にとって重要な闘争にも関わっています。今日、インターネットが労働・社会運動の重要な発信手段となっていることを考えると、サイト立ち上げが少し遅かったのではないでしょうか。

 まだ開設したばかりなので、内容がこれから頻繁に追加・変更されると思われますが、現在のWEBサイトの内容は以下の通りです。

 ・全労協FAX情報(FAX版の機関紙、9月11号のみ掲載)
 ・リンク集
 ・全労協とは(全労協の簡単な紹介)
 ・加盟組合(加盟組合と地方全労協の住所リスト。リンクも張っているが、不完全。)
 ・労働相談(全国67ヶ所に開設されている労働相談所の電話番号リスト)
 ・労働者の権利宣言(「権利宣言の目的」、「労働者の権利」、「労働組合の権利」から構成される)
 ・政府への要求(「反倒産、反首切り、反失業・雇用確保のための緊急的な制度政策に関する要請書」、「整理解雇制限法案要綱(案)」)
 ・全労協の方針(2000年7月の第12回大会で採択されたスローガン、闘いの基調)
 ・国鉄闘争(8月26日の国労第66回臨時全国大会続開大会の速記議事録、8月1日に全労協が国労本部に行った要請)
 ・全労協の争議組合(国労関係以外の全労協傘下の争議組合のリスト。組合名、争議団名、争議内容、状況をまとめている。)
 

 内容とデザインについて、いくつかのコメント・要望があります。1つは、いくつかのページにBGMが入っていますが、これはあまり意味がないのではと思います。BGMは、サイトを訪れる人に親しみを持たせる意味があるかもしれません。しかし、内容とBGMがミスマッチのような気がしますし、BGMを入れることでページが重くなる問題もあります。

 2つに、いくつか内容が長いページがありますが(例えば、労働者の権利宣言)、そのページに目次がないので、ページの全容は最後までスクロールしなくては把握できません。 また、文書をそのままサイトに掲載していますが、WEBサイト用に要約した形で載せたほうが、サイト訪問者にとって読みやすいのではないでしょうか。

 3つに、現在のサイトは、少し「おとなしすぎる」印象を受けます。全労協や加盟組合は活発な活動を行っているのだから、その「元気さ」をもっと見えるようにしてほしいと思います。全労協FAX情報で、全労協の活動の様子がある程度わかりますが、争議の進展、集会の報告、行事予定、主張などの情報をもう少しWEB上で公開してはどうかと思います。

   since 1999.7.24  

OISR-Watch Columns(Table of Contents)  次のページへ

法政大学大原社会問題研究所(http://oisr.org)