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単位組合WEBサイトのタイプについて
OISR-Watch2000年5月12日号

鈴木玲


 OISR-WATCHの編集・発行を担当している鈴木 玲(すずき あきら)です。OISR-WATCHの第2号から4号までコラムを書いていましたが、それ以降裏方に徹していました。コラムに カムバックします。

 研究所WEBサイト関係では、OISR-WATCH編集以外に、社会・労働関係リンク集の拡大・メンテの仕事をしています。リンク集や、リンクされている労働組合・社会運動サイトに ついて連載コラムを書いていきます。

 リンク集にある労働組合サイトは、全国組織、産別組織(単産)、地方組織、単位組合 (単組)などにに分類されていますが、最近は単位組合サイトの増加が目立っています。 単位組合は、民間でいうと企業・事業所別組合、公務でいうと官庁・県庁・市役所別、教 育関係では学校別に結成された組合を意味します。単位組合サイトの内容は多種多様です が、大まかに言って、いくつかのタイプに分けることができます。

  (1) 最も多いのは、「一応WEBサイトを作ってみた」タイプです。ページ数はあまり 多くなく、組合規約、組合の簡単な歴史・紹介、執行部役員紹介、組織図など、組合パンフレットのWEB版のようなものです。このタイプのサイトは民間部門に多い印象を受けます。

(2) 「組合員専用」タイプ。トップページと組合紹介などをブラウズできるが、それ以外のサイトは組合員専用でパスワードが要求されます。民間大企業の一部の組合はこのタイプのサイトです。

  (3) 「教育・宣伝(教宣)」タイプ。主に組合員向けですが、(1)と違い内容が豊富で、 (2)と違い外部にも公開されています。組合新聞のWEB版、一般組合員向けの組合活動に関する解説、婦人部など専門部の紹介などの情報が提供されています。このタイプは、一部の民間組合と多くの公務員組合にみられます。

  (4) 「発信」タイプ(その1:運動型)。使用者と対立関係にあったり、労働争議の当時者である組合のサイトに多く、その大部分が民間部門の中小企業です。このタイプの組合の多くが労働委員会闘争、裁判闘争を行っており、その経過が報告され、サイトを訪問する人に支持をアピールしています。また、いくつかのサイトは、使用者との団交の議事録をWEB上で公開しています。

  (5) 「発信」タイプ(その2:政策提言型)。国家公務員・地方公務員組合のサイトの多くは、官庁や地方公共団体の政策に関する提言を発信しています。また、小・中・高校の教職員組合は教育問題について、国立大学の教職員組合は独立法人化問題についての提言を発信しています。

  (6) 「個人趣味」タイプ。組合員個人が運営しているサイトで、組合の情報はある程度提供していますが、内容の大部分が作成者個人の趣味に関するものです。このタイプの 組合サイトは、現在社会・労働リンク集に掲載していません。

 これらのタイプにあてはまらない組合サイトはありますし、いくつかのタイプの混合型の 組合サイトもあります。それぞれの単位組合の財政状況などにより、インターネットに 割り当てるリソースは左右され、その「出来映え」にも違いが出てきます。また、ほとんどの 場合、WEB担当者は仕事や他の組合活動により、WEBサイトに費やす時間に制約を 受けていると思います。リソースや時間の制約はありますが、WEB担当者の方は、内容を「教育・宣伝」タイプまたは「発信」タイプに近づけるようがんばっていただきたいものです。

 次回は、組合サイトのなかから「注目サイト」を紹介します。

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