OISR.ORG へようこそ 法政大学大原社会問題研究所
 

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           ★ O I S R - W A T C H ★

◆◆◆法政大学大原社会問題研究所公式サイト"OISR.ORG" Newsletter◆◆◆

No.23 2000年11月20日発行

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★OISR-Watchは法政大学大原社会問題研究所の公式サイト "OISR.ORG"
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=========================== 目 次 =================================

【新着一覧(2000年10月19日〜11月19日)

◆研究所情報
◆大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館)
◆社会労働関係リンク集
◆スタッフ個人サイト
◆研究所刊行物
◆OISR-WATCH

【OISRコラム】

◆「アメリカ便り番外編(その2)−ハーバード大学とワイドナー図書館」(五十嵐仁)
◆ウェッブ・スタイリストの生活と意見[21]「健康文化を内破する!」(野村一夫)
◆「『紙の弾丸』から『電子の弾丸』へ」(鈴木玲)

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【2000年10月19日〜11月19日】
    新 着 一 覧
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        △▼△▼△ 新着情報 △▼△▼△

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【 研究所からのお知らせ 】
http://oisr.org/notice/index.html

・月例研究会のご案内(00.11.15追加)

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【 大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館) 】
http://oisr.org/dglb/index.html

★社会労働関係文献データベース★
http://oisr.org/kensaku/ronbun.html
http://133.25.160.82/kensaku/ronbun-ac.html
http://oisr.org/kensaku/washo.html
http://oisr.org /kensaku/yosho.html

○データは、毎月更新しています。(最新: 2000.11.6)

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★ 研究論文 E-TEXTリンク集 ★
( WWW上に存在する社会・労働関係文献のE-textへのリンク集、およびE-textリンク集
へのリ
ンク。社会編を「社会学・社会問題編」と「社会政策・社会福祉編」に分割。(00.11.19)
 )

●労働編
http://oisr.org/sp/etextlinks-l.html
●社会学・社会問題編
http://oisr.org/sp/etextlinks-sy.html
●社会政策・社会福祉編
http://oisr.org/sp/etextlinks-sw.html
●ジェンダー編
http://oisr.org/sp/etextlinks-g.html

・E-TEXTリンク集(社会政策・社会福祉編)に、
日本障害者リハビリテーション協会発行『リハビリテーション研究』1号〜10号に掲載さ
れた論文42本を追加しました。
また日本障害者リハビリテーション協会刊行の『月刊ノーマライゼーション』と『リハビ
リテーション研究』の総目次のサイトへのリンクをつけ加えました。(00.11.19)

・E-TEXTリンク集(社会学・社会問題編)に
「慶應義塾大学文学部図書館情報学科上田修一ゼミ卒業論文一覧」を追加しました。(00.
11.19)

・E-TEXTリンク集(労働編)に、
「ワークス研究所分野別論文検索」 と「ワークス研究所人名別論文検索」 を追加しまし
た。(00.11.19)

・ジェンダー編につぎの田中 重人氏の論文を追加。(00.11.13)
「性別とキャリア選択:3種混合型男女共同参画社会の可能性」
「生活時間の男女差の国際比較:日本・欧米六か国データの再分析」

・社会学・社会問題編につぎの池田 光穂氏の論文を追加。(00.11.12)
池田光穂著作集1『医療人類学 Medical Anthropology 』
池田光穂著作集2 『中央アメリカ民族誌学』
「日本の広告における健康言説の構築分析 」
「メディアは我々自身を形づくる──社会意識の産出に関する予備的考察 」

・社会学・社会問題編につぎの論文を追加。(00.11.12)
土屋 貴志 「インターネット講座 人体実験の倫理学」
寺岡 伸悟 「情報通信の地域社会史−−宮崎県日之影町にみる」

・社会学・社会問題編につぎの石飛 和彦氏の論文を追加。(00.11.11)
「『社会化論』的問題設定について」
「校則現象把握における規範的パラダイムと解釈的パラダイム」
「神話としての「学歴社会」について−− 高校生意識調査データからの知見」
「『しつけ会話』のエスノメソドロジー」
「教育社会学教育の社会学」
「神話と言説」
「ハロルド・ガーフィンケルのテキストにおける言説空間設定の問題」
「ふたつの『対抗文化』論をめぐって−−ウィリスの『野郎ども』とサックスの『ホット
ロッダー』」
「知らなければよかった」
「いじめ」の実践的行為の形式構造
「『教育/言説』をどう『読む』か−−『言葉と物』読書ノート」
「ハロルド・ガーフィンケルのテキストにおける『受肉』のモチーフ」
「社会問題の存在論と政治的言説」
「(教育の)社会問題における「水掛け論」的問題設定についてのエスノメソドロジー」

「神話と言説」
「方法と反省」
「いじめの論理構造」
「いじめの論理構造(2)−−排除について」
「職業としてのではない学問−−認識の”相対化”と教育の”実践”」

・社会学・社会問題編につぎの内藤 三義 氏の論文を追加。(00.11.11)
「復興住宅での生活再建の現状」
「現代日本の家計支出構造」
「WWWを利用した社会統計データベース・システムの開発と提供」
「仮設住宅における生活実態 」
「生活実態調査の報告」
「調査で見る4年目の被災地」
「京都らしさの構図」
「調査で見る1年後の被災地−仮設住宅居住者の生活実態」
「社会体育行政とコミュニテイ・スポーツ−−千里ニュータウンについての事例研究」

・社会政策・社会福祉編とジェンダー編に片桐資津子氏の論文を追加。(00.11.10)
「長寿化する女性の〈自己表現〉にみるプロダクティビティ−−長寿化における『装い』
と〈親密な他者〉の観点から」
「“プロダクティブ・エイジング”と『家族』役割−−北海道函館市におけるケーススタ
ディ」
「高齢者の地域移動から示される生活構造の変容と《老年危機》−−アメリカ地方紙“
THE OREGONIAN”の『死者略歴欄』内容分析」 (社会政策・社会福祉編のみ)

・高橋 伸一「生活史研究試論−−生活「転換点」の意義」 労働編と社会学・社会問題
編に追加。(00.11.10)

・社会学・社会問題編に川又俊則氏の論文16本追加(00.11.8)
「現代キリスト教信徒にとっての死者儀礼−−大森めぐみ教会の事例を中心として」
「死者儀礼のキリスト教的意味付け−−大森めぐみ教会の事例より」
「キリスト者の先祖祭祀への対応」
「ライフヒストリー研究の断層−−学際的研究への眼差しを持ちつつ」
「幼稚園における宗教教育に関する予備的考察」
「宗教調査論・序説−−調査者とインフォーマントとの関係を中心に」
「<信徒周辺>の信仰生活−キリスト教信徒の自分史を資料として」
「教会墓地にみるキリスト教受容の問題−−日本基督教団信夫教会の事例を中心に」
「現代学生の宗教意識−1995〜97年のアンケート分析」
「ライフヒストリーの資料論−−口述生活史と自分史の比較検討を中心に」
「昭和十五年の荒川区の宗教世界−−『教会講社』資料にみる」
「大衆長寿社会における自己表現の方法−−自分史と<受葬>にみる」
「信仰の境界線−−キリスト教の『信者』類型を中心に」
「<牧師夫人>が抱える諸問題に関する一考察−−当事者たちの実態調査を中心に」
「宗教調査論・展開編−−ライフヒストリーの導入に関する試論」
「信者とその周辺−−クリスチャンの自分史を中心に」

・社会学・社会問題編に三上俊治氏の論文を6本追加(00.11.8)
「融合する環境情報」
「"The Gordian Knot"を読む」
「携帯マナーと日本人の規範意識」
「バーチャルリアリティの認識論」
「環境問題への関心とメディアの役割」
「サイバーカルト集団自殺の謎」

・社会学・社会問題編に坂井素思氏の以下の論文を追加。(00.11.8)
「贅沢な余暇と退屈な余暇−−日本の余暇習慣に見られる現代の問題」
「社会的知識について−−規則知と政策知」

・社会学・社会問題編に中川英子氏の以下の論文を追加。(00.11.8)
「高齢者がたどった長期家計−−明治から昭和初期生まれの人々の実収入推移」

・労働編に以下の論文を追加。(00.11.8)
手島 咲子「ウィリアム・モリスとクラフトマンシップ −−機械時代のモリス思想と実
践」

・労働編に二村一夫氏の以下の論文を追加。(00.11.2)
「労働組合組織率の再検討−−国際比較を可能にするために(1)」
「日本の労働運動−−1868〜1914年」
「第一次大戦前後の労働運動と労使関係」
「戦間期日本の労働運動−−1917〜1940」
「第二次大戦以降の日本労使関係−−1940-1993」
『高野房太郎とその時代』
「文献研究 日本労働運動史(戦前期)」
「足尾暴動の基礎過程−−「出稼型」論に対する一批判」
「文献研究・日本労働運動史(戦前期)」
「労働争議研究の成果と課題」

・社会学・社会問題編に灘本昌久氏のつぎの論文を掲載。 (00.10.31)
「『サンボ』を通して差別と言葉を考える」
「 解放運動の解放」
「マンガと差別」
「筒井康隆断筆事件から『蘭学事始』まで―「被差別者への配慮」を考える」
 「瀬川丑松、テキサスへ行かず(上)(下)」
「〈痛み〉の絶対化は対話を閉ざす」
「 部落問題の地理学的研究と地名表記の問題点 」
「差別って、いったい何だろう―『ちびくろサンボ』に考える― 」
「『差別語』といかに向きあうか(上)―『新平民』『特殊部落』という言葉の 歴史―」


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★ 学術研究関連リンク集 ★

http://oisr.org/sp/dglblinks.html

・学術研究関連リンク集の改訂・更新。(00.11.19)

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【 社会労働関係リンク集 】
http://oisr.org/links/toc03.html

(新たに追加したサイト)

・郵政産業労働組合 (00.11.17追加)
http://www.yusanro.or.jp/
規約、組織構成、要求、「中労委事情聴取議事録」、労働相談の事例など。

・愛媛県教職員組合 (00.11.17追加)
http://www.kenkyoso.or.jp/
さまざまなトピックを扱った「資料集」を掲載。

・鹿児島県教職員組合出水地区支部 (00.11.17追加)
http://www.synapse.ne.jp/onda/
日教組加盟。メッセージ、方針、組織、役員紹介、セクハラ問題、労働相談など。

・京都部落問題研究資料センター (00.11.15追加)
http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/
センターの前身である京都部落史研究所は、1977年に『京都の部落史』の編纂を目的に発
足。部落史編纂が完成した後、収集した図書・資料を元に、図書館・情報発信センターと
して2000年7月1日に再スタートをした。ホームページは10月開設。所蔵図書・資料の紹
介のほか、人権問題に関するテレビ番組の紹介などもなされている。

・全国競争労働組合(全競労)(00.11.13追加)
http://homepage2.nifty.com/zenkyoro/
競輪、競馬、競艇、オートレース場で働く労働者の組合。組合員約2万2000人、女性の占
める割合95%以上。加盟組合と役員紹介、全競労の主張、「最近の動き」、リンク集など。


・建設埼玉(00.11.13追加)
http://www.kensetsu.or.jp/index3.html
全建総連に加盟、組合員2万3000人。組合概要のほか、健康保険、労災保険、退職金など
の情報を提供する。

・全国一般埼京ユニオン(00.11.13追加)
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/s-union/home.htm
埼玉県、東京都など首都圏で働く人を対象にした個人加盟ユニオン。労働相談、リンクな
ど。

・C-Union-Network(00.11.10追加)
http://www.aa.alles.or.jp/~cun/
中小企業の組合結成を支援するサイト。大企業と中小企業の格差問題、「組合づくりマニ
ュアル」、労働組合のメリットの解説、など。

・女性ユニオン東京 (00.11.10追加)
http://www.f8.dion.ne.jp/~wtutokyo/
95年結成。「女性の労働権の確立 、性差別の撤廃、男女同一価値労働・同一賃金」を目
的とする。結成宣言、解決事例紹介、相談案内、など。

・東京管理職ユニオン(00.11.8追加)
http://www.mu-tokyo.org/
1993年に結成された、「管理職でも入れる」個人加盟型ユニオン。組合紹介では、組合の
概要だけでなく、管理者ユニオンと企業別組合との違い、ユニオンが出来ることなどを解
説している。スケジュール、労働相談窓口リスト、「職場のいじめ・リストラ 全国ホッ
トライン」(11/10-12)の案内など。

・東京都学校ユニオン (00.11.7追加)
http://www4.ocn.ne.jp/~tsuunion/
全労協加盟。結成宣言と経過、活動方針、闘いの成果など。

・全郵政福岡中央支部(00.11.6追加)


・全郵政博多局支部(00.11.6追加)

・大原美術館 (公式サイト)(00.11.6追加)
http://www.ohara.or.jp/
大原社会問題研究所の創設者・大原孫三郎が設立した美術館。WEB展示室では、月ごとに展
示作品が更新される(これまでの展示作品もみることができる)。また、美術館所蔵作品
のうち450件のデータも公開している。

・子ども・教育・くらしを守る横浜教職員の会(00.11.6追加)
http://www1.tmtv.ne.jp/~yokohama/
「いわゆる『労働組合』という職員団体」であるが、「届け出しない職員団体として、交
渉権を確立しようという団体」で、労働運動上「珍しい闘い方」をする組織。機関紙、横
浜市への要求・回答、論評、活動・行事紹介など。

・ミツミユニオン (00.10.26追加)
http://www.fmwu.or.jp/
2000年9月15日、ミツミ連合労働組合とミツミ電機労働組合が統合して、ミツミユニ
オンとなる(これまで、リンク集に掲載していたミツミ連合労働組合、JAMミツミ電機労
働組合のWEBサイトは閉鎖)。ミツミ電機株式会社の国内企業グループ全社を組織化の対
象。現在の組合員約2千750人。組織紹介、役員構成、活動方針など。女性活動組織の
ページも充実。

・宮崎県高等学校教職員組合 (00.10.23追加)
http://www.miyazakikoukyoso.or.jp/
組合加入の呼びかけ、専門部の案内、教研集会の案内、教育・労働相談など。

・全逓代々木総分会 (00.10.23追加)
http://homepage2.nifty.com/moaty/
インデックス、地図、野球部の紹介。ほとんどのページがまだ工事中。 

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(URLまたはコメントを変更したサイト)

・労働者協同組合連合会 (00.11.15URL変更)

・高齢者協同組合 (00.11.15URL変更)

・くまもと・市民オンブズマン 00.11.15URL変更)

・日本障害者協議会( JD ) 00.11.15URL変更)

・豊能障害者労働センター Toyono Disabled Work Center 00.11.15URL変更)

・障害者のための就職情報ネットワークサービス 00.11.15URL変更)

・アジア太平洋資料センター(PARC) (00.11.15URL変更)

・地域労組はんなん(00.11.13URL変更)

・カンタス航空客室乗務員組合(00.11.13URL変更)

・新日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部(00.11.13URL変更)

・「はたらくものの音楽館」(全逓全国音楽協議会)(00.11.13URL変更)

・きんでん労働組合(00.11.13URL変更)

・管理職ユニオン・関西(00.11.8URL・コメント変更)

・群馬県教職員組合(00.11.6コメント更新)

・厚生統計協会(00.11.1URL変更)

・mypr(社会保険労務士丸山正志氏ホームページ) (00.11.1URL変更)


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【 スタッフ個人サイト 】

★ スタッフ個人サイトの近況 ★
http://oisr.org/links/toc04.html

○個人サイトの最新情報についてはトップページ、および各サイトの更新情報をご参照く
ださい○
http://oisr.org

●五十嵐仁のアメリカ便り
http://oisr.org/iga/home.htm
(下記のコラム「アメリカ便り番外編」もご覧下さい)
「ハル松方ライシャワー著『侍と絹』を読んで」を新たに掲載。(11/7)


●二村一夫著作集
http://oisr.org/nk/index.html
この1カ月間の更新情況はつぎのとおりです。

★ 詳細目次のコメントの一部を書き直しました。

★ 好評連載中の『高野房太郎とその時代』は、第22回「アメリカへ」(11.12掲載)。次
回からはいよいよアメリカに舞台を移します。

★ 第7巻『労働関連統計の再吟味』に「労働組合組織率の再検討−−国際比較を可能に
するために(1)」を掲載しました(10.17)。これは日本の組織率統計は、実勢を正しく反映
せず、国際比較も不可能なことを論じたものです。筆者がパソコンを使って書いた最初の
論文ですし、ワープロソフト(一太郎Ver.3)の計算機能のおかげで書けたことなど、い
ささか思い出があります。

★ このほか第9巻『鉱業労働史研究』に「鉱山労働運動小史」を掲載しました(11.4)。

★ 9月末、著者紹介に画像を加えました。あまり良い写真がなく10年以上昔のものを使
ったりして、何人かの方からご意見をいただきました。そこでセルフタイマーを使って何
回か撮り直し、短期間に8回ほど差し替えました。


●こんにちは、ようこそ 早川です
http://oisr.org/hayakawa/index.html
「公務関連情報室」の「ニュース」「一口知識」に、「国労定期大会休会、『4党合意』
採決ならず」を掲載しました。(11/3)

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【 研究所刊行物 】
http://oisr.org/pub/toc05.html

・『大原社会問題研究所雑誌』2000年12月号予告を掲載。(00.10.27)

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【OISR-WATCH】
OISR-WATCHの 最新号・バックナンバーと、掲載コラムを著者別に見ることができます。
http://oisr.org/watch/index.html

・OISR-WATCHのページに21号とコラムを掲載。(00.11.13)

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△▽△▽△▽△▽△▽△▽ O I S R コ ラ ム △▽△▽△▽△▽△▽△▽
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コラムのバックナンバーは、
http://oisr.org/watch/index.html
で見ることができます。
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 アメリカ便り番外編(その2)−ハーバード大学とワイドナー図書館
                              五十嵐 仁


ハーバード大学とハーバード・ヤード

 今、私が在外研修でお世話になっているハーバード大学は、1636年に設立されました。
宗教的な迫害を逃れて、清教徒の一団Pilgrim FathersがメイフラワーU世号で、新天地
アメリカに向かったのが1620年です。その年の冬、彼らはボストンの南にあるプリマス
(Plymouth)に第1歩を印します。
 ちなみに、このプリマスという地名は、1614年にジョン・スミスが探検したときの地図
に書き込まれていたものだと言います。この探検家ジョン・スミスは、ディズニーのアニ
メ映画『ポカフォンタス』に、ヒロイン・ポカフォンタスの相手役として出てきました。
 このピルグリム・ファーザーズの到着から、わずか16年後に、ハーバード大学の前身が
設立されたことになります。その創立はマサチューセッツ・ベイコロニーの役員会の決定
によるもので、アメリカ最古の歴史を持っています。
 とは言いましても、創立時の規模は教師1人に生徒9人という「寺子屋」のようなもの
で、大学はカレッジとして出発しました。新しい植民地にふさわしい宗教的な指導者の養
成を目的とし、初期の頃はイギリス本国と変わらない授業を行っていたそうです。
 1700年代になって初めて聖職者でない学長が誕生し、学生の数も増え、学科の範囲も拡
大していきます。1869年からチャールズ・E・エリオットが学長を務めますが、この頃に
大学はCollegeからUnivesityになって法律や医学などもが教えられ、ビジネス、美術、科
学などの大学院も設置されました。学生の数も3000人ほどになったそうです。その後、大
学は拡大し続け、現在は、学生を含む学位取得候補者数は1万8000人以上、社会人なども
対象にしているエクステーション・スクールの在籍者数は1万3000人、教職員などは1万
4000人以上になるそうです。
 大学の名称であるハーバードは、初期の有力な後援者であったジョン・ハーバードの名
前からきています。彼は遺産で巨万の富を得、現在のケンブリッジ一帯を所有していたこ
と、彼の出身地がイギリスのケンブリッジであったことから、その一帯をケンブリッジと
名付けたことは、すでに「本編」の方で書きました。
 また、このハーバードの像がハーバード・ヤードの中程にありますが、この像には有名
な「3つの嘘」があること、それは、創立年が「1638年」ではなく1636年であること、ハ
ーバードは「創立者」ではないこと、像のモデルはハーバードではなく学生の一人である
ことについても、すでに「本編」で紹介したことがあります。今は、像の背後の建物が工
事中で、白い箱で囲まれています。
 ハーバード大学の規模は、広さ400エーカー、校舎数460以上に及び、特定のキャンパス
があるわけではありません。しかし、塀で囲まれた日本の大学のキャンパスに近いものも
あります。それが、ハーバード大学の中心とも言えるハーバード・ヤードです。ここには、
ハーバード大学最古の建物であるマサチューセッツ・ホールや第9代学長のワッズワース
が住んでいた2番目に古い建物で、独立戦争時にワシントンが司令部を置いていたという
建物など、由緒ある建物が並んでいます。
 ここには、大学本部や教室などと共に、1年生の寮が並んでいます。1年生は全員が寮
にはいることが義務づけられていて、この寮のほとんどはハーバード・ヤードにあります
が、外にある一部の建物も直ぐ近くです。メモリアル・ホールの1階が1年生の食堂にな
っています。1年生が教室や図書館のある最も便利なところにいて、教員などとも日常的
に接触できるようになっているわけです。
 2年生以上は入寮が義務づけられていませんが、住宅事情の悪さや家賃の高さなどの問
題もあって出ていく人は少数で、学年が上がるにつれてチャールズ川沿いなどにある遠く
の寮に移っていきます。そこからはスクール・バスで通っているといいます。
 毎年1年生が入る寮の部屋には、これまでの卒業生が全て住んだことがあることになり
ます。ハーバード大学からは、セオドア・ルーズベルト、フランクリン・ルーズベルト、
ジョン・F・ケネディなど6人のアメリカ大統領や30人以上のノーベル賞受賞者などが卒
業していますが、これらの有名人も、皆この寮から巣立っていったわけです。これらの部
屋に住む学生には、かつてそこには誰が住んでいたかが知らされ、「よし俺もがんばるぞ」
という気にさせるのだそうです。
 そういえば、今回の大統領選挙に立候補したゴア副大統領が住んだ部屋というのもあり
ます。もし、大統領に当選すれば、ハーバード大学出身の7人目の大統領になったところ
でしたが、果たしてどうなるでしょうか。今の時点では、まだ結果が分かっておりません。

 なお、ハーバード大学についてのより詳しい情報はホームページ
http://www.harvard.edu/
から得ることができます。また、ハーバード・ヤードなどの見所についても、「バーチャ
ル・ツアー」
http://www.news.harvard.edu/tour/
がありますので、そちらをご覧下さい。

タイタニック号の沈没とワイドナー図書館

 ハーバード大学には、多くの美術館、博物館、研究所、そして図書館があります。美術
館や博物館などにはまだ行っておりませんので、この目で確かめてから、紹介したいと思
います。今回は、このうち図書館、特にその中心とも言えるワイドナー図書館について紹
介させていただきます。
 ハーバード大学の図書館・美術館についても、ウェッブサイト
http://www.harvard.edu/museums/
がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。この中でも図書館は全部で99館あり、書
籍のほか、原稿や地図、写真などを合わせた収蔵数約1500万点だそうです。すごい規模で
す。私が良く行くYencheng Library(燕京図書館)には多くの日本語図書がありますが、
その数は約22万冊で全米で第3位の規模になります。ここには、『朝日新聞』『日本経済
新聞』『産経新聞』が入っており、日本語の雑誌もありますので重宝しています。
 この世界最大の大学図書館システムの中心に位置しているのが、ワイドナー図書館です。
重厚な大理石づくりのこの図書館は、個別の図書館としても全米で第3位の大きさで、蔵
書数320万冊以上、その書架の長さは8キロ以上になります。
 入り口の石段を登り、ギリシア神殿風の石柱の脇を通って中に入りますと、係員がいま
す。この人にIDカードを見せて、中に入ります。階段を上った正面に天井がドームにな
っている小さな部屋がありますが、これがワイドナー記念室です。さらにもう一階上に行
きますと、そこが大閲覧室です。天井が高く、どこかの宮殿のような感じです。
 この図書館は、その名称からも、また、記念室の存在からも分かるように、ワイドナー
という人物と深い関わりがあります。この人は、Hary Elkins Widenerといって、1907
年にハーバード大学を卒業しました。しかし、そのわずか5年後、1912年のタイタニック
号の沈没に巻き込まれて亡くなってしまいました。
 ワイドナー家はフィラデルフィアに拠点を置く大金持ちで、ハリーは稀覯本の収集家で
もありました。この時も、ヨーロッパに本の買い付けに行った帰りだったといいます。彼
は大金持ちでしたから、沈没に際してボートで脱出することは十分可能だったでしょう。
しかし、彼はボートに乗ることができませんでした。
 この時の様子は、最近話題になった映画『タイタニック』でも描かれています。この船
の下の方の船室にはヨーロッパからの貧しい移民が沢山乗っていましたが、上の方では上
流階級が優雅な船旅を楽しんでいました。恋仲となる映画のヒーローはこの下層階級に属
し、ヒロインは上流階級に属しています。
 徐々に船が沈み始めると、混乱を避けて上流船客の脱出を優先するために、この下層の
人たちの脱出路が柵で閉鎖されてしまいます。この時、ヒロインはヒーローを助けるため
に下の船室に降りていって路を開けます。こうして、何とか脱出はできたものの、冷たい
海に投げ出され、デカプリオ演ずるところのヒーローはヒロインを助けて死んでいきます。

 ハリーも、上流船客ですから脱出する余裕はありました。ボートに乗ることもできたで
しょう。しかし、彼は、途中で引き返したのです。それは、船室に残してきた稀覯書を取
りに行くためでした。結局、そのためにボートに乗ることができず、しかも泳げなかった
ために、ハリー・ワイドナーは大西洋の底深く沈んでいったわけです。
 この息子の死を悲しんだワイドナー夫人は、息子の名を彼の愛した書籍と共に残したい
と考え、ハリーが卒業したハーバード大学に多額の寄付を行いました。この時、彼女は、
ハリーの集めた約3000冊の稀覯本も一緒に寄贈したそうです。こうしてできたのが、ワイ
ドナー図書館です。「タイタニック号」の沈没事故がなければ、ワイドナー図書館も誕生
していなかったということになります。
 図書館設立のために多額の寄付を行った時、ワイドナー夫人は一つの条件を付けました。
それは、ハーバード大学に入学する条件として水泳の試験を行うことでした。このような
条件を付けたのは、ハリーが泳げなかったためです。そのために、彼は死んでしまったの
だと、ワイドナー夫人は考えたのでしょう。
 この水泳の試験は、その後長く、入学試験の一環として実施されてきました。しかし、
障害者などに対する事実上の差別になってしまうということで、最近になって廃止された
そうです。愛する息子をなくした母親の悲しみの深さと、巨大な図書館を寄贈できる大金
持ちの身勝手さを、共に示すようなエピソードだと申せましょう。
                                     (続く)
(いがらし じん)

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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[21]
健康文化を内破する!
野村一夫

 実りの秋と思いきや、そろそろ冬支度の季節です。今回は私の周辺における「秋の実り」
をご紹介したいと思います。
 10月末に現代医療文化研究会の研究合宿を東京でおこないました。この研究会は科研費
の研究プロジェクトですが、その前から民間の研究助成を二つ受けてきました。もともと
は1995年にインターネットで知り合った人類学者とのメール交換から始まったものですが、
徐々に規模を拡大して現在は6人編成になっています。
 10月にこれまでの研究成果をまとめた『健康論の誘惑』(文化書房博文社)が刊行され
まして、今回はその反省会とパブリシティがひとつの課題です。うち一日は当研究所に集
まっていただいて、この本を中心に座談会をしました。この座談会は「健康文化を内破す
る!――医療社会学の最前線」として、ビーケーワンの社会学棚(愛称bk1/socs)で連載
を開始したところです。
bk1/socs(http://www.bk1.co.jp/s/sociology/)
 この座談会の前に当研究所コレクションの見学会をしましたが、戦前の保健衛生にかか
わる原資料がポスターをはじめとしてけっこうあることを再認識しました。たとえば産業
福利協会のポスター(http://oisr.org/poster/pos_c095.html)です。おそらく協調会関
連の資料だと思いますが、このあたりについては、これまであまり研究されていないよう
ですね。ただし大原所蔵の避妊具コレクション(?)についてはすでに立派な研究書があ
ります。うむうむ、ヘルス・プロモーションとは露骨なモンですねえ。
 また、もうひとつの本が昨日、出来(しゅったい)しました。佐藤純一編『文化現象と
しての癒し――民間医療の現在』(メディカ出版)です。これは『健康論の誘惑』執筆者
の3人をふくんだ5人の共著です。私以外は医療社会学で有名な研究者ばかりです。新参
の私はもちろん人一倍呻吟しながら暗中模索状態で書きました。このあたり、ほとんど前
例となる研究がないんですね。私のは「メディア仕掛けの民間医療――プロポリス言説圏
の知識社会学」という100枚ぐらいの論文です。こんなものを書いてしまったので、その
うちプロポリス評論家としてデビューするかもしれません。(^^)まあ、私の(あてになら
ない)予想では、数年以内にクロレラかプロポリスの副作用被害が社会問題化します。そ
のときにお役に立てるでしょう。
 プライベート・サイトの「ソキウス」(http://socius.org)では、大原デジタルライ
ブラリーの下支えをしていただいているリブロ電子工房と共同で「リブラリア・プロジェ
クト」(http://www.libraria.org)を始めました。これは著者自身による電子復刻支援
システムです。
 私自身、インターネットのコンテンツについていろいろ発言してきましたが、結局イン
ターネット上にはもっとも大事なコンテンツが欠けていて、それが大きな問題だと考えま
す。欠けているのは、市販されている著作です。もちろん現役の著作は版元に迷惑をかけ
るにしても、品切れで放置された著作とか絶版書は、どんどんネットワーク上に公開して
もいいでしょう。それができるのは著作権者の著者自身しかなく、あとは著者に具体的な
ツールを提供支援すればいいのです。もちろん経費は著者自身が負担します。これが私な
りの具体的構想です。くわしくはhttp://www.libraria.orgをご覧ください。
 こういうふうに書きますと「たんなる商売じゃないか」と感想を持たれるかもしれませ
んね。かつて、メジャーレーベルに移籍しコマーシャルソングを歌った吉田拓郎を非難し
て石を投げた聴衆たちがいましたが、それと同じ反応が未だにあります。経営的基盤がな
ければ持続可能な運動は成立しないというのが最近の私の持論で、手弁当はむしろ害悪で
あるとさえ考えています。まずは労働のインセンティブを構築することですね。
 ところで、このコラムでもご紹介したことのある(http://oisr.org/watch/watch_nom
12.html)柳瀬正夢生誕百年を記念した展覧会がおこなわれています。当研究所からも雑
誌を2点出展しています。愛媛・福岡ときて、あとは宮城での開催が残っていますので、
お近くの方はどうぞご覧ください。
宮城美術館(http://www.pref.miyagi.jp/syougaku/Art.htm)

(のむら・かずお http://socius.org)


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「紙の弾丸」から「電子の弾丸」へ

                                        
       鈴木 玲

 先日、ある大手鉄鋼会社製鉄所の3人の元労働者とインタビューした。彼らは、労使協
調的執行部に反対した「左派少数派」の活動家で、賃金や昇進差別を受けながら、自分達
の主張を曲げずに労働運動に関わった人達である。彼らは、組合執行部に対する批判を、
工場の門前で配るビラによって一般組合員に伝えた。60年代末には、10日に1回ビラを1万
部ぐらい配布したそうである。しかし、活動家が企業の圧力で脱落し、少数派の人数が減
少したため、財政的に苦しくなっていった。70年代前半までのビラは、印刷所で作成した
ものだったが、それ以降はガリ版刷りになった。また、80年代初めには、近郊の農村で野
菜を買いそれを製鉄所のある町で売ることで、ビラの費用をまかなったそうである。しか
し、労働者の車での通勤が増加して、ビラを手渡しできなくなったので、80年代半ばにビ
ラをまくのを止めたそうである。
 私がこの話しを聞いて思ったのは、彼らが活動した時代にインターネットがあれば、彼
らの主張を伝えるのにそれほど苦労しなかったのではないかということである。紙のビラ
を工場の門前で配らなくても、少額の費用でWEBサイトを設置して、そこで組合執行部の
批判などの主張を広く伝えることができたはずなのである。野菜を売る苦労をしなくても
よかったはずなのである。
 OISR.ORGの社会・労働関係リンク集のなかにも、労働組合の少数派のWEBサイトがいく
つかある。しかも、組合本体がWEBサイトを持っていないのに、組合内部の少数派がサイ
トを持っている場合がほとんどである。また、コミュニティ・ユニオン、管理職ユニオン、
女性ユニオンの多くがWEBサイトを持っている。これらの組合は、企業を超えた組織を持
つが、まだ小規模のため財政は潤沢ではない。このような、組合内少数派や新たな組織形
態の組合がインターネットを活用して、「紙の弾丸」であるビラのかわりに「電子の弾丸」
であるWEBサイトによって、主張を伝えられる時代になったのである。もちろん、WEBサイ
トを設置したことで、主張が広く伝わり労働運動が変わる保証はないが、少なくともビラ
を作成して配るより主張の伝達方法は効率的である。
 今回のインタビューで、インターネットが社会・労働運動が動員できる重要な「資源」
の1つであることを実感した。

(すずき あきら)

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〔2000年11月19日開始、担当・鈴木玲〕


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