OISR.ORG へようこそ 法政大学大原社会問題研究所
 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

           ★ O I S R - W A T C H ★

◆◆◆法政大学大原社会問題研究所公式サイト"OISR.ORG" Newsletter◆◆◆

No.13 2000年1月12日発行

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

★OISR-Watchは法政大学大原社会問題研究所の公式サイト "OISR.ORG"
   http://oisr.org
の最新情報をお伝えするニュースレターです。購読は無料です。
月に1回か2回程度、配信します。ご希望の方は
   webmaster@oisr.org
までメールでお申し込みください。

=========================== 目 次 ==============================
【お知らせ】
【新着一覧(1999年12月14日〜1月11日)】

◆研究所情報
◆大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館)
◆社会労働関係リンク集
◆スタッフ個人サイト
◆研究所刊行物
◆英語版
◆社会問題研究リソース
◆レッスン
◆OISR.ORG 20世紀ポスター展
◆OISR.ORG全文検索

【OISRコラム】

◆社会・労働関係サイト探検(9)
◆ウェッブ・スタイリストの生活と意見[12](兼任研究員 野村 一夫)

【編集後記】

=======================================================================
【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】

◆Yahoo Japan「今週のオススメ」12月27日号で、OISR.ORGが「毎日ウェッブサーフィン三昧
のYahoo!サーファーたちから、『1999年を振り返ったらコレでしょう』というサイト」の一つとして
紹介されました。 http://www.yahoo.co.jp/picks/19991227.html

=======================================================================

***************
【1999年12月14日〜1月11日】
    新 着 一 覧
***************

        △▼△▼△ 新着情報 △▼△▼△


**********************************************************************
【 研究所情報 】
http://oisr.org/about/toc01.html

(1) 新着図書目録(1999.12受け入れ分)(99.12.24掲載)

(2) 「外部評価コーナー」をデジタルライブラリーから研究所情報に移す。

(2) OISR-WATCH No.12(99.12.16掲載)

**********************************************************************

【 大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館) 】
http://oisr.org/dglb/index.html
----------------------------------------------------------------------
★社会労働関係文献データベース★
http://oisr.org/kensaku/ronbun.html
http://oisr.org/kensaku/washo.html
http://oisr.org /kensaku/yosho.html
○データは、毎月更新しています。(最新: 99.12.24)
**********************************************************************
【 社会労働関係リンク集 】
http://oisr.org/links/toc03.html

★ 社会・労働関係リンク集 ★ 

1月3日よりリンク集のページのタグをリスト形式から表形式に変更する作業を始め
ました(1月10日現在13ページのうち5ページ完了)。表記上は変わりませんが、
タグを変えることで、一部のブラウザでリンク集が読みずらくなる問題が防止できる
と考えます。
-----------------------------------------------------------------------
(追加したサイト、今回から解説も加えました)

(1)基礎科学研究所(00.1.11追加)
「勤労者とともに勤労者のための経済学を創造しよう」というスローガンのもと、1968年
に設立された研究所。研究所案内、出版物の紹介、行事予定など。機関誌『経済科学通信』
および出版物の目次、研究会のプログラムなどを見ることができる。

(2)高見闘争へようこそ(00.1.11追加)
「精神障害者」として兵庫県芦屋郵便局から首を切られた高見元博氏の、首切り撤回・職場復帰を求めた裁判闘争に関するサイト。闘争の概要、その社会的意義など。

(3)延岡学園守る会のホームページ(00.1.11追加)
堀田先生解雇事件、裁判闘争の記録、組合と学園との団交の記録など。

(4) Insitute for Workers' Rights (00.1.8追加)
92年に設立された韓国の労働研究所。労働政策への提言、労働組合へのコンサルティ
ング、労働者教育を活動の中心としている。労働関係のデータベース作成にも力を入れ
ている。

(5) 明治書院労働組合(00.1.6追加)
1986年結成。99年に会社側が組合4役を含む組合員10名の整理解雇を通告、組合側は
都労委に不当労働行為の救済申し立てを行っている。 争議の経過、会社との団交の
記録、組合ニュースなどを掲載。

(6) 自治労旭川市職員労働組合(99.12.31追加)
「自治労旭川とは」、「教宣紙コーナー」、「働く者のQ&A」など掲載。

(7) ミノルタ労働組合(99.12.29追加)
電機連合加盟。組合紹介、専門部の活動案内、「組合って何」など。一部のページは
組合員専用。各専門部や分科会がページを持っている。

(8) NTT労組大阪支部(99.12.29追加)
西日本本部の支部の1つ、約30の分会がある。定期大会、研修会などの活動報告が中
心。「居住者の会」のホームページ、『通信白書』へのリンクもある。

(9) 東大阪教職員組合(99.12.25追加)
組合の綱領・規約、教育行政への提言、最近の機関紙の記事、活動予定の案内など。

(10) 酪農学園職員組合(99.12.24追加)
組合活動の日程、大会報告、「組合員手帳」、「労使間協定」、道内私立大学の職員構
成のデータなど。主に組合員向け。

(11) 自治労大東市職員組合(99.12.24追加)
1989年結成。組合結成の背景説明、「大東市職員組合が考える自治体改革案」(PDFフ
ァイルでも読める)、「つれづれなるままに・・・」、電子掲示板など。

(12) ゼンセン同盟大阪支部(99.12.24追加)
大阪地区の繊維、衣料、流通、フード・サービスなどの産業の労働者を組織。組織人
員約62000人。組合概要、加盟組合の紹介、あっせん商品の紹介、活動の報告・予定、
各地域協会のニュースなど。

(13) サンデーサン労働組合(99.12.24追加)
ファミリーレストラン・チェーン「サンデーサン」の労働組合。委員長挨拶、三役・
中執紹介、歴代役員紹介、労働協約など。主に組合員向け。

(14) ようこそヘルパーユニオンへ(99.12.22追加)
ヘルパーは労働者なのか事業者なのかをめぐる裁判の記録。ヘルパー派遣会社の実態
についても言及。

(15) 静岡大学教職員組合(99.12.22追加)
委員会等の議題、独立行政法人問題のページ、組合や独立行政法人問題に関するQ&
Aなど。

(16) Fritz-Huser-Institute fur deutche und auslandische(99.12.22追加)

(17) 労働運動研究所(99.12.21追加)
研究所案内、研究会案内、『労働運動研究』目次など。

(18) Ustav pro Soudobe Dejiny AV CR (INSTITUTE OF CONTEMPORARY HISTORY)
(99.12.21追加)

(19) Institut fur Soziale Bewegungen (99.12.21追加)

(20) シルバー人材センターリンク集(SILVER COM) (99.12.19追加)

(21) Solidarnosc (ポーランド独立自主労組「連帯」英語版)(99.12.19追加)

(22) Hyundai Heavy Industries Worker's Union (99.12.19追加)
ハングルのみだが、労働現場や闘争の画像を見ることができる(英語で画像ページへ
の案内がある)。

(23) 愛知県教員組合 (99.12.19追加)
委員長のあいさつ、活動案内、教育問題への提言・取り組みに関するページもある。

(24) 首都圏建設産業ユニオン (99.12.19追加)
首都圏の建設労働者・職人の組合。約2万人加盟。

(25) 現代自動車労働組合Precision and Ind Branch(99.12.18追加)
ハングルのみ。

(26) 失業者ユニオン(99.12.17追加)
99年10月3日結成、マスコミで紹介され話題になる。結成趣意書、「失業者ユニオン」
とは何か、規約、加入方法、活動報告などが掲載されている。

(27) NEC労働者懇談会(ELICNEC) (99.12.15追加)
NECとその関連職場の労働者が、労働運動の本来のあり方を考えるため96年に結成
した。「トピックス」、「おしらせ」、「労働組合って何?」、「ザ・リストラ」、「ELICNEC
ニュース」など。一部ファイルはPDF形式で読める。

---------------------------------------------------------------------------
(URL・名称を変更したサイト)

(1)労働組合東京ユニオン(00.1.9URL変更)

(2) JAMミツミ電機労働組合(00.1.9URL・名称変更)

(3) 京都大学理学部支部教員部会(99.12.21URL変更)

(4) 社会経済生産性本部(99.12.21URL変更)

(5) 現代自動車労働組合(99.12.18URL変更)


**********************************************************************

【 スタッフ個人サイト 】

★ スタッフ個人サイト ★
http://oisr.org/links/toc04.html

○個人サイトの近況○

□二村一夫著作集(http://oisr.org/nk/)
近日中に、日本の労働組合運動の創設者である高野房太郎の評伝の連載を
開始します。いずれは活字でも発表するつもりですが、まずは活字メディ
アより著者の自由度が高く訂正が容易な、また画像も多用できるオンライ
ン版著作集で書き下ろすことにしました。最終的な分量や、どのくらいの
頻度で掲載できるかは、始めて見ないとわかりません。ただ心づもりとし
ては、オンライン版向きに1回の分量は少な目に、その代わりなるべく頻
繁に追加したいと考えています。

□「五十嵐仁ホームページ」(http://oisr.org/iga/home.htm)
1月11日と12月21日に更新しました。

**********************************************************************

【 研究所刊行物 】
http://oisr.org/pub/toc05.html

**********************************************************************

【 英語版 】
http://oisr.org/english/toc06.html

(1) List of Recent Publications and Periodicals (99.12.20掲載)

----------------------------------------------------------------------
Links to Labor and Social Websites in Japanにつぎのサイトを追加し、あるいは
URLを訂正しました。
http://oisr.org/links/elinks.html

(1)Kiso Keizai Kagaku Kenkyusyo(00.1.11追加)

(2) Nojiren (99.12.19追加)

**********************************************************************

【社会問題研究リソース】
社会問題研究に関するさまざまな基本文献やインターネット上のリソースを提供す
る研究案内です。(現在は、今後カバーする社会問題のリストとプロジェクトのプラ
ンのみ)。
http://oisr.org/sp/index.html

**********************************************************************

【レッスン】
OISR.ORG作成の舞台裏をお見せします。社会科学系サイトの水準向上のために、とも
に学び、ともに悩みます。OISR-Watch 連載のコラムもここで順番に読めるようにし
ました。
http://oisr.org/lesson/index.html

**********************************************************************

【OISR.ORG 20世紀ポスター展】
ミレニアム特集として、法政大学大原社会問題研究所が所蔵する歴史的ポスター
資料約2600点をオンライン展示しています。戦 前期日本における〈モダンの力〉
をご鑑賞ください。8秒間隔のスライドショウ形式でお届けします。
http://oisr.org/poster/index.html

(1) OISR.ORG20世紀ポスター展:イントロダクション(99.12.22掲載)

**********************************************************************

【OISR.ORG全文検索】
http://oisr.org/cgi-bin/namazu.cgi
「日本の労働サイト」の登録サイトが377サイトになり、うち52サイトが全コンテ
ンツを対象に検索できます。(99.12.25)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
△▽△▽△▽△▽△▽△▽ O I S Rコ ラ ム △▽△▽△▽△▽△▽△▽
このコーナーは、当研究所関係者のコラムを掲載します。今回は、二村一夫名誉
研究員、野村一夫兼任研究員の記事を掲載します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

なお、コラムのバックナンバーは、
http://oisr.org/lesson/index.html
で見ることができます。

***********************************

社会・労働関係サイト探検(9)
   −−Labour Website of the Year 1999−−

                           二村一夫


皆さま、明けましておめでとうございます。個人的な事情で、何回か休載
してしまい、申し訳ありません。
 さて、2000年の最初の探検の旅をどこにしようか迷っていたのですが、
1月4日に LabourStartが「1999年度の最優秀労働サイト」の投票結果を発
表しましたので、それについて紹介することにしました。
 LabourStartそのものについては、本コラムの第4回で紹介しています。
http://oisr.org/lesson/watch_nk04.html
したがって、あらためて申し上げることもないと思いますが、世界の労働
運動関係者がインターネットでまず最初にアクセスすべき「国際労働運動
のホームページ」を目指しているサイトです。
The Labour Movement and the Internet; the New Internationalism(労
働運動とインターネット−−新たな国際主義)の著者エリック・リーによ
って制作、運営されています。」
なお、この本と著者のことは、つぎの私の紹介文をご参照ください。
http://oisr.org/nk/brlmandinternet.html
 LabourStartは、毎週、労働運動関係の注目サイトを選んでいるほか、
年1回、その年の注目サイトを一般の投票によって選出しています。1999
年の最優秀サイトに選ばれたのは、なんとなんとあのIWW(Industrial
Workers of the World=世界産業労働者同盟)でした。ご承知のとおり、
IWWは、1905年にアメリカで生まれた急進的な労働組合です。「労働者階
級と使用者階級の間に共通するものはなにもない=The working class
and the employing class have nothing in common」とする立場から「賃
金制度の廃絶」を要求し、全世界の労働者をOne Big Unionに組織するこ
とを目指した、労働運動史上ではたいへん有名な組織です。すでに消滅し
てしまった歴史的な存在だと思っていましたが、現存していたのです。ど
うやら、インターネットがこの歴史的な組織を国際的に復活させつつある
よです。URLはつぎの通りです。
http://iww.org

 組織はアメリカが中心ですが、イタリア、オーストラリア、カナダ、フ
ィンランドにもあり、それぞれつぎのように独自のホームページをもって
います。
イタリア
http://web.tiscalinet.it/andbene/
オーストラリア
http://www.iww.org.au/
カナダ
http://iww.ca/
フィンランド
http://www.saunalahti.fi/~ravelre/solid/

 さすがに全世界の労働者階級をうって一丸としようとする組織らしく、
規約の前文は英語のほかに、スペイン語、フランス語、イタリア語、ブル
ガリア語、スウェーデン語、フィンランド語で読むことができます。
 多言語であるだけでなく、テキスト、画像、音声など多様な形式での発
信もこのサイトの特色です。IWWラジオ・ネットワーク
http://jones.iww.org/radio/
などというものさえあります。
 また、産業別組織のサイトや支部のサイトだけでなく、Wobblies、つま
りIWWの組合員個人のサイトもけっこう内容豊富で、なんとかのノーム・
チョムスキー
http://www.zmag.org/chomsky/index.cfm
もこのなかに含まれているのを発見しました。

 LabourStartの年次最優秀サイトは、読者の投票によって選出されるの
で、組織票的な投票が行われる可能性もあるわけですが、IWWの場合は、
全サイト網の制作に関与している人の数が他よりはるかに多いのではない
かと想像されます。
ちなみに、LabourStartのLabour Website of the Year 1999 の第2位か
ら9位はつぎのとおりでした。いずれも、世界の労働運動に関する優れた
サイトですから、訪問されてみてはいかがでしょうか。

2)ICEM North American Regional Office−−国際化学・エネルギー・
鉱山・一般労連北米地域事務所
http://www.icemna.org/
3)GMP Local 238−−正式名称は、Glass, Molders, Pottery, Plastics
& Allied Workers International Union−−1842年設立という古い歴史を
もつガラス瓶製造工だそうです。第238支部はインディアナ州ココモにあ
ります。
http://www.gmp238.org/
4)Chelmsford and District Trades Union Council−−イギリス労働組
合会議の地域組織です。チェルムスフォードはイギリス南部エセックス州
の州都です。
http://wkweb5.cableinet.co.uk/maljan
5)Workers Online−−オーストラリア・ニュウ・サウス・ウエールス州
労働組合評議会が制作提供しているLaborNetの週刊のオンラインジャーナ
ルです。これはすごい。
http://labor.net.au/workers/magazine/latest
6)Public Services International Research Unit−−国際公務員労連が
資金を出し、公企業の民営化に関係している多国籍企業に関する研究や情
報提供をおこなう機関。あのCyber Picket Lineを運営しているスチーヴ・
デイヴィーズも参加している。今年の4月からはイギリスのグリニッジ大学
に所属することになるらしい。Cyber Picket Lineについては、私の「イン
ターネットと労働運動」(http://oisr.org/nk/internetandlm.html)を参
照してください。
http://www.psiru.org/
7)American Federation of State, County and Municipal Employees−−
AFL-CIOに所属するアメリカの地方公務員組合連盟
http://www.afscme.org/
8)LabourStart−−本稿の冒頭参照。
http://www.labourstart.org/
9)GPMU−−The Graphical, Paper & Media Union、イギリスおよびアイル
ランドで印刷、出版、新聞などメディア関係の労働者20万人を組織。
http://www.gpmu.org.uk/


(にむらかずお・名誉研究員)

*********************************

ウェッブ・スタイリストの生活と意見[12]

「ねじ釘」の画家・柳瀬正夢生誕百年

野村一夫(兼任研究員)



 西暦2000年になりました。みなさま、ミレニアムにおきましても "OISR.ORG" +
"OISR-WATCH" ともども、よろしくお願いいたします。

 その後「OISR.ORG20世紀ポスター展」の作業は少しずつ進行しております。16
枚程度の「イントロダクション」も書きましたので、ご参照ください。
http://oisr.org/poster/intro.html
 現在、画像がほぼできあがりつつありまして、これからオーサリングにかかると
ころです。ご案内ページにはすでに「労働組合」「労働争議」「農民組合」という3つ
の大項目を追加してあります。
http://oisr.org/poster/
 さて、これまで労働史・労働運動史という世界にまったくかかわったことがなかっ
た私は、このポスター展を公開するまで、これらのポスターの作者がまったく無名な
人たちとばかり思っていました。タッチが似ているのも、様式として「プロレタリア
系」であるがゆえの統一性だと思っていたのです。でも、その独特の力強さには何か
「今さらながらの新鮮さ」(レトロモダンと呼んでもいいのですが)を感じて、歴史
的資料価値もさることながら美術的に鑑賞してもいいのではないかと思ったのです。
 ところが、そのうちの何枚かは著名な画家によるものだということを制作過程で内
外のみなさんから教えていただきまして、いささかビックリしているところです。そ
の画家の名前を柳瀬正夢(やなせ・まさむ)といいます。1900年1月12日生まれと
いいますから、今日(OISR-WATCH発行日−編集者注)でちょうど生誕百年になります。
1945年5月25日の東京空襲で死亡した戦前の画家です。
 年末にあるオフ会兼忘年会で指摘されまして、とりあえずインターネット上で資料
を探してみましたら、けっこうたくさんありまして「私だけが知らんかったのか・・・」
と無知を悟りました。そのおもなページです。
http://www.kt.rim.or.jp/~katsuma/jiten.f/yanasemasamu.html
http://www.ritsumei.ac.jp/kic/a06/3/t1/t1_11.html
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/6/0017920.html
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/kodawari/sepia/sepia_index.html
http://www.parkcity.ne.jp/~marcl/gallery/masamu/index.htm
http://www.ritsumei.ac.jp/kic/a06/kodomo/hantai.html
 では、今回の「OISR.ORG20世紀ポスター展」には何点作品があるかというと、は
っきりしているのは50点です。ためしに "OISR.ORG" 自慢の「マルチメディアDB基
本ファイル」で調べてみましょう。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/dglb/yanasem.html
 これで「ポスター・データベース」をチェックしたまま検索すると50件でてきま
す。そのほかにも挿画・装丁などで「《日本社会運動史料》筆者名検索」で65件、「書
簡データベース」で1件(2枚)でてきます。これらはいずれも研究所所蔵の資料で
す。
 ついでに「和書データベース」で検索すると11件の所蔵図書がありました。その
うち9冊を研究所の書庫から借りて冬休みにつらつら読んでおりました。伝記として
は、井出孫六『ねじ釘の如く――画家・柳瀬正夢の軌跡』(岩波書店、1996年)が圧
巻です。とくに治安維持法違反容疑で獄中生活を強いられるあたり、感慨を覚えずに
はおれません。古いものでは、志を同じくした同業者による、まつやまふみお『柳瀬
正夢』(五味書店、1956年)という小さな本があります。1940年代末に書かれたもの
で、戦前のプロレタリア系美術運動の様子が詳しく語られています。研究書としては、
武蔵野美術大学柳瀬正夢共同研究による『柳瀬正夢研究』の1と2が書庫にありまし
た。どうやらこのチームが中心になって90年代の柳瀬研究が一気に進んだようです。
 画集としては、次のものが当研究所にあります。新しいものから並べてみましょう。
(1)柳瀬正夢研究会編『柳瀬正夢――反骨の精神と時代を見つめる眼』(柳瀬正夢研究
会、1999年)。
(2)柳瀬正夢作品整理委員会編『ねじ釘の画家 没後四十五年柳瀬正夢展――武蔵野
美術大学美術資料図書館寄託記念』(武蔵野美術大学美術資料図書館、1990年)。
(3)柳瀬正夢画『柳瀬正夢遺作展』(愛媛新聞社、1978年)。
(4)柳瀬正夢画、まつやまふみお解説『柳瀬正夢デッサン集――風刺の世界』(岩崎美
術社、1977年)。
(5)柳瀬正夢『柳瀬正夢画集』(叢文閣、1930年)。

 このうち(1)は昨年1999年春におこなわれた展覧会を記念して作成された図録で、
(2)とともに決定版的なものです。(2)に収められた「柳瀬正夢を語る」(柳瀬信明)
は柳瀬論の基礎資料になります。(2)は副題にあるとおりで、遺族が保存していた柳
瀬の原画などは武蔵野美術大学にあり、柳瀬正夢研究会が組織されています。(5)は
柳瀬が大活躍していた最中に出した風刺漫画集で、なんと巻末には本物の「ねじ釘
」のハンコが著者検印として押してあります。

 ところで、なんで「ねじ釘」なの?と思われた方もいらっしゃるでしょうね。かれ
は1929年にでた大山郁夫の著書の装丁から意識的に自分の作品に「ねじ釘」の頭、
つまり●に白い斜め線の入った印をサインとして書き込んでおりまして、のちの岩波
書店社長・小林勇が「ねじ釘の画家」と評したことで、1960年代以降、柳瀬のキャ
ッチフレーズになりました。当研究所のコレクションにもマイナスネジの頭のような
「ねじ釘」サインを見ることができます(ただし「ねじ釘」以前のポスターの方が数
は多いようです)。
 今から見るといかにもプロレタリア芸術家らしい発想ともいえますが、柳瀬の後見
人的存在だった長谷川如是閑はそれを見て、自らの関わった「白虹、日を貫く」大阪
朝日事件を連想したといいます。検印の場合は特に赤い日の丸に亀裂が入っているよ
うに見えるのです。当研究所ではコーヒービーン説もありましたが、時代が時代だっ
ただけに、そんな連想が込められていたのかもしれませんね。1933年以降は活動を
厳しく制約され、戦時中は別のペンネームで子供向けの挿し絵を描いていたそうです
が、「ねじ釘」のサインはしっかり書き込まれていたといいます。晩年の一句にこう
いうのがあります。
 「ねじ釘の正しき位置や秋の風」
 かんたんにかれのプロフィールをまとめておきましょう。柳瀬は松山生まれ、15
歳時に院展に入選するなど才気を発揮し、東京で生活するようになった19歳に長谷
川如是閑や大山郁夫と出会い、『我等』や『読売新聞』の仕事を始めます。未来派の
美術運動に携わったのちにプロレタリア美術運動に深く関わり、ゲオルゲ・グロッス
の影響とともに時事的な批判的風刺漫画をたくさん手がけます。ポスターを集中的に
書いたのもこの時期です。1932年11月に治安維持法違反容疑で特高に逮捕され、ひ
どい拷問を受けます。ほぼ同時期に小林多喜二が拷問で死んでいますから、相当にひ
どいものだったようです。翌1933年9月に保釈されますが、拘留中に妻を失い、人
生のどん底を味わいます。その後、正力松太郎のはからいで読売新聞に復帰し、その
仕事をしながら油彩にも復帰します。晩年は写真と俳句に熱中したそうですが、1945
年5月25日深夜、3月から続いていた一連の東京大空襲の最後の空襲のさいに新宿
駅で死亡します。
 ちなみに、この日の空襲はそれまで焼け残っていた山の手がねらわれたのですが、
このさい柏木(今の新宿区北新宿)にあった大原社研も焼失し、土蔵だけが焼け残り
ます。今回公開した戦前のポスターはその土蔵の中に保管されていたものなのです。
 たった45年の生涯でしたが、1926年から1932年あたりの左翼系のポスター・著
書・雑誌のかなりの部分が柳瀬によるもので、この種のポスターに見られる独特の飾
り文字もおもにかれがその典型をつくったということです。当研究所で復刻した長谷
川如是閑らの『我等』の装丁も柳瀬がおもに担当していました。おそらくはみなさん
のお手元にあるであろう岩波文庫『長谷川如是閑評論集』の11ページには柳瀬が書
いた「如是閑おどり」のマンガが掲載されていますので、これもご確認ください。
 私はメディア論を関心領域のひとつとして勉強してきましたが、長らく歴史に無頓
着だったせいもあって、柳瀬のような人の多彩な活動にはまったく気がつきませんで
した。あらためてこの分野の再認識をさせられたしだいです。というわけで、インタ
ーネットでのこのような公開活動は関係者にとっても学習過程・再学習過程になって
いるということですね。ありがたいことです。

・OISR.ORG20世紀ポスター展(http://oisr.org/poster/)

(のむらかずお・兼任研究員・社会学 nom@socius.org)

***********************************

◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆
編集後記

□あけましておめでとうございます。20世紀最後の年、よろしくお願いします。

□当研究所WEBサイトは大きな「Y2K問題」もなくなんとか年を越しました。実
は、小さなY2K問題が起こりました。

□更新日の記録を行うJAVA SCRIPTが2000年に対応する設定になっていなかったた
め、「最終更新日1900.1.3」となってしまい、何が原因か最初はわかりませんでした。
しかし、JAVA SCRIPTの設定の一部を1900から2000に変えることで2000年が表示
されることがわかり、問題は解決しました。

□今年も去年に続き、画像データの充実、社会・労働問題リンク集、社会問題リンク
集の拡充を計画しています。ご期待下さい。

(文責:鈴木玲)
******************************************************************

 OISR.ORGでは皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
 更新情報ニュースレター "OISR-Watch" (無料)をご希望の方は
 こちらにお申し込みください。
   E-mail: webmaster@oisr.org

 購読を中止するときもこちらにご連絡ください。


  法政大学大原社会問題研究所 (http://oisr.org)

   〒194-0298 東京都町田市相原町4342
   TEL 042-783-2307 FAX 042-783-2311

******************************************************************



〔2000年1月10日開始、担当・鈴木玲〕


  OISR-WATCH (Table of Contents)

法政大学大原社会問題研究所 (http://oisr.org)