OISR.ORG へようこそ 法政大学大原社会問題研究所
 
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◆◆◆法政大学大原社会問題研究所公式サイト"OISR.ORG" Newsletter◆◆◆

No.11 1999年11月19日発行

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★OISR-Watchは法政大学大原社会問題研究所の公式サイト "OISR.ORG"
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=========================== 目 次 ==============================
【お知らせ】
『日本の労働組合100年』の刊行について(専任研究員 五十嵐 仁)

【新着一覧(1999年10月20日〜11月19日)】
◆研究所情報
◆大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館)
◆社会労働関係リンク集
◆スタッフ個人サイト
◆研究所刊行物
◆英語版

【OISRコラム】

◆ウェッブ・スタイリストの生活と意見[10](兼任研究員 野村 一夫)

【編集後記】
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【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】

『日本の労働組合100年』の刊行について
                             編集責任者
                             五十嵐 仁


 大原社会問題研究所は、大原孫三郎によって、1919(大正8)年2月9日に
設立されました。その後、1937年に研究所は東京に移り、戦中・戦後の困難な
時代を生き抜き、1949年には縁あって法政大学と合併し、その付置研究所にな
りました。
 振り返って見れば、1999年で、大原社会問題研究所は創立80周年、法政大
学との合併50周年を迎えたことになります。80年といえば人間では「傘寿」
にあたり、50年といえば半世紀です。この間、研究所は「時代の観察者」と
して、また「時代の記録者」として存在し続けてきました。
 また、1997年は、日本で初めて労働組合が結成された1897年から100年と
いう記念すべき年でした。7月には労働組合期成会が発足し、12月には日本最
初の近代的労働組合である鉄工組合が誕生しています。こうして、この年から、
今日に至る労働組合の歩みが始まります。
 『日本の労働組合100年』は、この大原社会問題研究所の創立80周年と日本
の労働組合誕生100周年を記念して企画されたものです。また、出版元の旬報
社にとっては、創立50周年の記念事業でもあります。
 同時に本書は、100年以上にわたる日本の労働組合の運動と、それを記録し、
資料を収集し続けてきた大原社会問題研究所の80年間にわたる活動がなけれ
ば、とうてい実現できないものです。それは、歴史の上に立って、歴史を記念
するという、これまでにない企画となっています。
 また、本書の企画は、1897年から今日までの労働組合の組織と活動を、その
背景となった社会運動や政治・経済情勢とともに正確に記述することを意図し
ています。100年以上にわたる運動の記録を過不足なく正確に記述するという
課題は、個人の研究者ではほとんど不可能であり、恒常的な集団研究の場とし
ての研究所にとってこそ良くなしうるでしょう。80周年記念事業として、研究
所の総力を挙げてこの課題に挑戦することを試みた最大の理由が、ここにあり
ます。こうして、大原研究所の集団的作業として本書の企画が取り組まれまし
た。

 このようにして企画された本書ですが、そこにはユニークな特色がいくつか
あります。
 第一に、単なる組合史の概説書とするのではなく、これまでの研究成果を十
分に踏まえた上で、編年史的な記述としたことです。本文の記述は1年ごとに
なされています。まず、その年の「見出し」があって、次にその年を概括した
「リード」があります。これに本文が続くわけですが、このような叙述形式は、
労働運動史関係のものとしては、本書が初めてではないでしょうか。
 労働・社会運動は、1年で完結するとは限りません。しばしば数年にわたる
場合もあります。従来、このような編年史的記述があまり試みられなかったの
はそのためだと思われます。実際、編集委員会のなかでも懸念する声がありま
した。
 しかし、数年にわたるような運動であっても、その中心的な高揚は特定の年
に生じています。そして、それはある年の運動として記憶されることになりま
す。さらに年を中心にして記述することによって、その年の「社会的な相貌」
がくっきりと浮かび上がって来るという効果もあります。編年史的記述は、こ
のような点でのプラス面を持っています。それは読者の実体験とも重なり、「あ
あ、あの年にはこんなことがあったなー」という形で記憶を呼び覚まし、その
時代を追体験する手助けにもなるでしょう。こうして、私たちは編年史的な記
述に踏み切ったわけです。
 第二に、本文だけの記述にとどめず、人物紹介、囲み記事(トピック・基礎
知識)、文献紹介、写真、図版などが適宜、挿入されていることです。こうして
全体として、多角的かつビジュアルなものとし、これによって読者の理解がさ
らに深まるように工夫されています。特に力を込めたのは写真で、人物・文献
などを含めて約300点が収録されています。
 人物紹介では、運動に関わった主要な人物約160人の経歴を紹介するだけで
なく、可能な限り写真を掲げるように努めました。囲み記事は、本文に準ずる
項目(トピック・基礎知識)を取り上げて解説しています。本文もできるだけ
中見出しを掲げて記述内容が分かるように工夫されており、囲み記事とあわせ
て、事典としての利用も可能になっています。
 文献紹介では、特に労働・社会運動に影響を与えた書籍や雑誌、新聞など約
70点を取り上げ、写真を掲げて簡単な解説が付されています。紹介されている
ものは、書名が良く知られてはいても入手が困難な、戦前の文献が中心です。
 欄外に掲載されている文献は、本文を記述する際に参照したものや、関連す
る事項についてさらに知識を深める上で参考になるもので、本文での記述や紹
介されている人物、囲み記事についての学習を進める上で、貴重な手助けとな
るでしょう。
 第三に、この種の文献としては異例なほど、付録の「第U部資料編」にも力
を込めており、資料集としても役に立つようになっていることです。資料とし
てここで掲載されているのは、文献資料、組織系統図、問題別年表、統計資料
です。
 まず、文献資料については、100頁以上にわたって原資料が収録されていま
す。収録対象となっているものは、労働組合運動に関わる基礎的文献・資料で
すが、網羅的なものとはせず、大原社会問題研究所が80年にわたって収集して
きた研究所所蔵の原資料の収録に重点を置いています。他の資料集などで参照
可能なものについては割愛しているため、1920〜40年代の資料が多くなってい
ます。ただ、そこにはこれまで紹介されていない数多くの資料が含まれていて、
初めて目にするものも少なくないでしょう。
 組織系統図について、本書が特に力を入れたのは「戦後主要産業別組織系統
図」であり、これによって産業レベルの労働組合組織の戦後の歩みが理解できる
ようにすることでした。個々の産業や、特定の時期については、これまでもこ
のような系統図が作成されることはありましたが、これだけ系統的にまとまっ
て、戦後全体にわたる産業別労働組合組織の変遷が図示されるのは、恐らくこ
れが初めてのことでしょう。
 問題別年表については、冒頭に主要項目年表があり、過去100年以上にわた
る内外の主な出来事が簡潔にまとめられています。続いて、本文の記述と関わ
りの深い個別の問題についての詳細年表が作成されています。これらの年表を
参照することによって、本文で記述されている事項について、さらに詳細な知
識を得ることができ、また、当該項目についての、時間的な流れや事件相互の
関係、国内外の関連や前後関係を一目で理解することができるでしょう。この
ような主要項目年表や問題別年表も、個々の問題についてはこれまで作成され
ることがなかったわけではありませんが、これだけ長い期間にわたって、系統
的に、まとまった形で収録されるのも、恐らく初めての試みになるでしょう。
 統計資料についても、問題や時期によっては、これまで収録されることがな
かったわけではありませんが、このように系統的かつ長期にわたって収録され
ることはなかったでしょう。とりわけ本書の特色は、労働・社会関係の関連資
料を幅広く収録するという点にあり、同時に、可能な限り戦前・戦後の長期に
わたってカバーするという点にあります。しかし、統計によっては、戦前には
なかったり、あっても数年おきであったり、途中からであったり、さらには調
査の方法や統計の取り方が変わったり、対象や項目が変化したりと、一筋縄で
はいかない苦労がありました。できるだけ長期統計として役に立つものをめざ
しましたが、これについては大方の評価を待つというところでしょうか。
 第四に、本書に収録されている原資料、文献、写真、ポスターなどについて
は、戦前を中心にできるかぎり研究所所蔵のものを用いるように努めたことで
す。この点では、本書はまさに、当研究所の過去80年におよぶ活動の蓄積を前
提としており、その歴史の積み重ねの上に可能になったものだと言えるでしょ
う。
 この点で、当時はその価値も不明で、見方によっては「紙屑」にすぎなかっ
た資料を、地道に黙々と収集し、整理し、閲覧に供してきた研究所の諸先輩の
努力に、深く感謝したいと思います。これらの人々の努力と忍耐と、ある意味
での献身がなければ、このような企画は無理だったでしょう。無名の人々によ
ってまかれた一枚のビラに、運動の意味と価値を見いだし、それを歴史の屑篭
から拾い出す作業を80年にわたって引き継いできた諸先輩の努力に、本書が報
いるものになっていれば幸いです。

 ということで、第T部の本文は1年平均5頁、100年で約500頁、第U部の
資料編は原資料100頁、その他100頁で200頁、全てあわせれば700頁という
大冊ができあがることになっています。実際には少しずつページ数が増えてい
ますので、800ページを越える可能性があります。ただし、詳細な目次と索引
が付きますので、大きい割には利用しやすいものになるでしょう。
 本書は、すべての大学・短大の研究者にとって、本格的な学術研究書、資料
集または参考書として利用されることをめざしています。労働組合史や労働問
題はもとより、恐らく、歴史・政治・経済・社会・経営・商・法律・教育・福
祉・社会政策などの分野においては、その研究を志すものが必ず参照しなけれ
ばならない基本的な文献・資料になるものと思われます。これらの分野を専攻
されている研究者、およびこれらの方々が利用される図書館や研究室に常備さ
れることをお薦めします。
 労働組合や社会運動団体にとっても、本書は常に参照されるべき座右の書と
なることでしょう。特に、教宣部などの専門部と労働組合史や労働・社会運動
史の編集に携わる役員にとって重宝なものであり、その書記局や事務所に常備
されることをお薦めします。
 中学校や高校の社会科の先生にとっても、本書は参考図書として役立つでし
ょう。専門的ではありますが、叙述は平易で、写真や図版、用語解説も豊富で
すから、自身の理解を深めるだけでなく、授業の教材としても役立つでしょう。
特に、原資料で示される「生の声」は一級の歴史史料であり、学生や生徒の歴
史意識を養う点で大いに役立つものと思われます。日本史・世界史・現代社会・
政経・倫理・公民などを担当する先生と学校の図書館にお薦めします。
 このほか、本書は、企業の資料室、労働問題の研究機関、労働・社会問題を
担当される弁護士、マスコミ関係者、著作家などにとっても、その実務や研究、
仕事や業務に資するところ大であると思われます。また、公共図書館・議会図
書館および官公庁の関係部局でも広く閲覧していただけるレファレンスブック
となることでしょう。
 定価は本体3万5000円ですが、2000年3月までは刊行記念特価として、3
万3000円でご購入いただけます(税込み特価:34,650円)。お申し込みは最寄
りの書店、または旬報社あてにどうぞ。大原社会問題研究所や五十嵐宛に直接
申し込んでいただいても結構です。
 発売は12月13日の予定です。よろしくお願いいたします。

旬報社:〒112ー0015 東京都文京区目白台2ー14ー13
    TEL:03ー3943ー9911
    FAX:03ー3943ー8396
  
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【1999年10月21日〜11月19日】
    新 着 一 覧
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        △▼△▼△ 新着情報 △▼△▼△


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【 研究所情報 】
http://oisr.org/about/toc01.html

(1) 加齢過程における福祉研究会会合のお知らせ(99.11.8掲載)

(2) 新着図書目録(1999.10受け入れ分)(99.10.27掲載)

(3) 社会・労働関係文献月録(1999.8受け入れ分)(99.10.27掲載)

(4) OISR-WATCH No.10 (99.10.21掲載)

なお、これまで研究所情報の「お知らせ」に入っていた情報の種類が多かったため、
「お知らせ」と「図書情報」に情報を分離しました。図書情報には、新着図書目録、所
蔵図書・資料紹介、社会・労働関係文献月録を入れました。「お知らせ」は研究所の
アナウンスメントを中心とします。(99.11.1変更)
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【 大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館) 】
http://oisr.org/dglb/index.html
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★ E-Textリンク集 ★ (WWW上に存在する社会・労働関係のE-Textへのリ
ンク集)
http://oisr.org/sp/etextlink.html
今回新たな追加はありません。
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★ 学術研究関連リンク集 ★
(WWW場に存在する研究関連情報・ツールに関するリンク集)
http://oisr.org /sp/dglblinks.html
今回新たな追加はありません。
----------------------------------------------------------------------
★社会労働関係文献データベース★
http://oisr.org/kensaku/ronbun.html
http://oisr.org/kensaku/washo.html
http://oisr.org /kensaku/yosho.html

○データは、毎月更新しています。(最新:10月27日)

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【 社会労働関係リンク集 】
http://oisr.org/links/toc03.html

★ 社会・労働関係リンク集 ★ 
(つぎのサイトを追加し、あるいはURL・サイト名を訂正しました。)

(追加したサイト)

(1) Fondazione di studistorici Filippo Turati (99.11.18追加)

(2) Archeia Synchronis Koinonikis Istorias (99.11.18追加)

(3) アメリカ サービス従業員組合(99.11.18追加)

(4) 自治労茨城県職員組合(99.11.17追加)

(5) 電サ労組(99.11.17追加)

(6) 全日赤(99.11.13追加)

(7) 各専労協(99.11.11.追加)

(8) 連合新潟地協(99.11.9追加)

(9) 全労協全国一般東京労働組合(99.11.7追加)

(10) 自治労大阪府職員労働組合(99.10.29追加)

(11) 東京多摩地区5労働基準監督署(99.10.26追加)

(12) 滋賀労働基準局(99.10.26追加)

(URL・サイト名の変更)

(1) 韓国労総(99.11.18URL変更)

(2) フィンランド 労働組合中央会議(SAK) (99.11.18URL変更)

(3) オーストリア労働組合連盟(OEGB)(99.11.18URL変更)
(4) ドイツ 通信・郵便労働組合(DPG)(99.11.18URL変更)

(5) スウェーデン サービス・通信労働者組合(99.11.18URL変更)

(6) 韓国労総英文ホームページ(99.11.18URL変更)

(7) Greenpeace USA(99.11.18URL変更)

(8) Oxfam(99.11.18URL変更)

(9) 東京土建一般労働組合(99.11.11変更)

(10) 日本トランスオーシャン航空乗員組合(99.11.11URL変更)

(11) 全逓静岡南支部(99.11.11URL変更)

(12) 長野県農業団体労働組合連合(長野県農団労)(99.11.11URL変更)

(13) 愛媛新聞労働組合青年女性部(99.11.11名称・URL変更)

(14) 全建労筑波地本地理支部測地分会(99.11.11変更)

(15) 埼玉教職員組合(99.11.11URL変更)

(16) 静岡私教連(99.11.11URL変更)

(17) P&Sコミュニケーションズ(99.11.10URL変更)

(18) おじさんたちのひとりごと(99.11.10URL変更)

(19) 全郵政北海道地方本部青年協議会(99.10.27URL変更)

(20) 東洋ガラス労働組合千葉支部(CGS連合)(99.10.27URL変更)

(21) 長野労働基準局(99.10.26URL変更)

(22) 雇用・能力開発機構(99.10.26URL変更)

(23) 高度ポリテクセンター(99.10.26URL変更)

(24) いわき人物列伝:櫛田民蔵(99.10.26URL変更)

(25) 全国労働基準関係団体連合会(全基連)(99.10.26URL変更)

(26) 大阪労働基準局(99.10.26URL変更)

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【 スタッフ個人サイト 】

★ スタッフ個人サイト ★
http://oisr.org/links/toc04.html

(1) 遊座圭子のホームページにようこそ(99.11.9掲載)

○個人サイトの近況○

□二村一夫著作集(http://oisr.org/nk/)
★二村一夫『足尾暴動の史的分析』に対する森建資氏の書評(99.10.27掲載)
http://oisr.org/nk/mori.html

□「五十嵐仁ホームページ」(http://oisr.org/iga/home.htm)
★11月2日(火)の大原社会問題研究所創立80周年・法政大学合併50周年記念シンポジウム
「労働の規制緩和と労働組合」の概要・感想を掲載。

□"Akira Suzuki's Japan Labor Information"(http://oisr.org/aki/)
★学会発表論文:
The Radicalizing Effect of the Cold War on Union Politics of Railway Workers 
(A Paper Presented at 21st Annual North American Labor History Conference)
を掲載。
http://oisr.org/aki/kokuro.html


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【 研究所刊行物 】
http://oisr.org/pub/toc05.html

『大原社会問題研究所雑誌』
99年12月号予告を掲載。(99.10.27)

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【 英語版 】
http://oisr.org/english/toc06.html
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Links to Labor and Social Websites in Japanにつぎのサイトを追加し、あるいはURLを
訂正しました。
http://oisr.org/links/elinks.html

(1)All Japan Semen's Union (What is JSU?) (99.11.19追加)

(2) NTJ (All NTT Workers' Union of Japan) (99.11.7追加)

(3) Social Democratic Party(99.10.28URL変更)

(4) The New Socialist Party(99.10.28URL変更)

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【社会問題研究リソース】
http://oisr.org /sp/index.html

今回新たな追加はありません。
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【レッスン】
http://oisr.org /lesson/index.html

今回新たな追加はありません。
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△▽△▽△▽△▽△▽△▽ O I S Rコ ラ ム △▽△▽△▽△▽△▽△▽
このコーナーは、当研究所関係者のコラムを掲載します。今回は、野村一夫兼
任研究員の記事を掲載します。なお、二村一夫名誉研究員のコラムは近いうち
に再開する予定です。
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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[10]
オイサー・オルグ誕生秘話の秘話+α
野村一夫(兼任研究員)

前回、ドメイン取得のお話を書きましたが、私の記憶ちがいと
いくつかのシーンの省略のために、もうひとりの重要な登場人物の
ことがすっかり抜け落ちておりました。執筆時間の関係で印象中心
の中途半端な記述になってしまったこともありますので、今回は訂
正とお詫びを書きます。
もうひとりの登場人物は専任研究員の五十嵐先生です。ご用事
で出たり入ったりしておられたように記憶していたために、五十嵐
先生の姿が文章から消失してしまいましたが、前回のコラムを書い
た後の確認では、あの時ドメインネームを変えるということにいち
早く賛成したのは、二村先生と五十嵐先生で、早川所長は当初消極
的だったとのことです。つまり2対1でネームを変えることになっ
たのですが、私には3人の専任研究員の先生方による「つかの間の
議決決定」が見えていなかったようです。さっと決定して、もうそ
の次に移っていたということですね。「意思決定の早いところ」と
いうのが私のこの日の研究所の印象だったのですが、それ以上だっ
たということです。たまげました。
最終的に "OISR.ORG" に決定したときには、五十嵐先生も同席さ
れておられました。そしてすぐに五十嵐先生と登録作業に入ったと
いうしだいです。"OISR.ORG" ドメインの登録者・管理者は五十嵐
先生になります。
いずれにしましても、初日で人物の同定が不十分な状態での私
の印象に基づいて書いたために、正しく状況が再現されていなかっ
たこと、五十嵐先生もその場におられて役割を果たされたことが表
現できていないこと、基本的事実を正確に描写できていなかったこ
とをお詫びします。特定の印象深かったシーンを(その瞬間がとて
も印象に残っていたので)ピックアップしてまとめたことによって
不正確なエッセイになってしまいました。
たかが九ヶ月前のことですが、すでに選択的記憶になっている
というのは、日頃から私がぼうっとしているせいでしょうか。少な
くとも「歴史の証人」は他のどなたかにお任せしないといけません
ね。

■おまけ
世の中、ミレニアムばやりですが、気がつけば来年はバッハ没
後250周年。古楽で有名なテルデックでは、これを期に完璧な全集
を出しました。
http://www.warnermusic.co.jp/bach/
153枚で22万円、演奏者もアルノンクールやレオンハルト、
コープマンと完璧です。私はバッハの教会カンタータの熱烈なファ
ンですが、レコードやCDできわめて中途半端にもっているので、
こういう徹底した企画はすばらしいと思います。やはりつまみ食い
的な中途半端はいかんですねえ。輸入盤だと12万円ぐらいで手に
はいるでしょうが、これまたいかんなことに私のような者にはとて
も手がでないのが残念ではあります。ま、そのうち輸入盤の中古(こ
れが一番安くなる)がでまわったころに挑戦したいものです。
そのかわり、今は別の企画に注目しています。ハルモニア・ム
ンディ・フランスによる "THE HARMONIA MUNDI BACH EDITION" が
それです。ハルモニア・ムンディ・フランスはきわめてアナログ指
向の音づくりをするところで、私は大好きなんです。「パワーレコ
ード」だと一枚なんと990円でした。このシリーズではヘレヴェヘ
による声楽曲が中心に構成されています。
この人のバッハはきわめて上品で、洗練されています。たとえ
ばリヒターのガッツあるバッハと違って、この人のものは日常的に
聴けるバッハです。それがこの値段というのは破格でしょう。これ
なら買えますね。すべてオリジナル楽器によるもので、選曲もまっ
とうです。徹底した全集にしないのであれば、せめてこのようなセ
ンスある構成にしてほしいものです。そしてバッハの場合は声楽曲
中心でなければね。
ただ、声楽が苦手な人には、このシリーズの室内楽がいいかも
しれませんね。どれも古楽器による演奏で、たとえば「無伴奏チェ
ロ組曲」なんかはお股で直接支えて弾くチェロで演奏されています。
倍音豊かなやわらかい音の世界が広がります。
というわけで「ミレニアムはバッハで迎えよう!」これがウェ
ッブ・スタイリストの提案であります。
ということではありますが、"OISR.ORG" では世間の流れにも
逆らわず、しっかり「ミレニアム特集」を行います。(^^)/ 題し
て――

「OISR.ORG20世紀ポスター展
――法政大学大原社会問題研究所所蔵資料2600点で見る
戦前期日本の〈モダンの力〉」

〈モダンの力〉は〈モダンのちから〉です。戦前のポスター資料
をスライドショウ形式で一気に公開します。どれも貴重な歴史資料
であり研究素材ではありますが、一般の方にも「現代美術」として
鑑賞していただこうという企画です。テルデックのバッハ全集にな
らって、研究所所蔵の戦前ポスターの「すべて」を公開します。そ
ののちにハルモニア・ムンディ・フランス的に洗練されたセレクト・
ヴァージョンを制作する予定です。現在、鋭意オーサリング作業中
で、少なくとも11月中には第一陣を公開できるでしょう。画像と
HTMLファイルとで計5300以上を投入する超大型企画になります。
詳細は次号で。乞うご期待!

(のむらかずお・兼任研究員・社会学)


◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆
編集後記

□OISR−WATCH11号をお届けします。
11月も後半にはいり、やっと晩秋らしい気候になりました。多摩キャンパス
のまわりの山々は紅葉の真っ只中です。

□前号で、大原社会問題研究所創立80周年・法政大学合併50周年記念
シンポジウムのお知らせをしました。当日(11月2日)は、多くの方の参加により
シンポジウムが充実したものになりました。ありがとうございました。

□『労働組合100年』の出版準備がラスト・スパートに入り、研究所の雰囲気
がにわかにあわただしくなっています。冒頭の「お知らせ」でお伝えしたよう
に、『労働組合100年』は12月13日発売予定です。パンフレットは近日中に
WEB上にも掲載する予定です。

(文責:鈴木玲)
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  法政大学大原社会問題研究所 (http://oisr.org)

   〒194-0298 東京都町田市相原町4342
   TEL 042-783-2307 FAX 042-783-2311

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〔1999年11月18日開始、担当・鈴木玲〕


  OISR-WATCH (Table of Contents)

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