OISR.ORG へようこそ 法政大学大原社会問題研究所
 
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           ★ O I S R - W A T C H ★

◆◆◆法政大学大原社会問題研究所公式サイト"OISR.ORG" Newsletter◆◆◆

No.7 1999年7月31日発行

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★OISR-Watchは法政大学大原社会問題研究所の公式サイト "OISR.ORG"
   http://oisr.org
の最新情報をお伝えするニュースレターです。購読は無料です。
月に二回か三回程度、配信します。ご希望の方は
   webmaster@oisr.org
までメールでお申し込みください。

=========================== 目 次 ==============================

【お知らせ】

【新着一覧(1999年7月10日〜7月29日)】
◆研究所情報
◆大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館)
◆社会労働関係リンク集
◆スタッフ個人サイト
◆研究所刊行物
◆英語版
◆社会問題研究リソース
◆ レッスン

【OISRコラム】
◆社会・労働関係サイト探検(6) (名誉研究員 二村 一夫)
◆ウェッブ・スタイリストの生活と意見[6](兼任研究員 野村 一夫)

【編集後記】
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【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】【お知らせ】
◇◇◇◇◇◇◇◇ネットワーク停止のお知らせ◇◇◇◇◇◇◇◇

大学内で2000年問題対応に伴うネットワーク機器の設定変更作業のため、
下記の期間は当研究所のホームページの閲覧ができなくなります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

▽▲日時▲▽

8月16日(月)9:00−8月23日(月)17:00

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【1999年7月10日〜7月29日】
    新 着 一 覧
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        △▼△▼△ 新着情報 △▼△▼△


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【 研究所情報 】
http://oisr.org/about/toc01.html

★ネットワーク停止のお知らせ(99.7.29掲載)

★社会・労働関係文献月録(1999.5受け入れ分)(99.7.28掲載)

★新着図書目録(1999.7受け入れ分)(99.7.28掲載)

★加齢過程における福祉研究会会合のお知らせ(99.7.22掲載)

★OISR-WATCH No.6(99.7.12掲載)

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【 大原デジタルライブラリー(電子図書館・資料館) 】
http://oisr.org/dglb/index.html

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★ E-Textリンク集 ★ (WWW上に存在する社会・労働関係のE-Textへのリ
ンク集)
http://oisr.org/sp/etextlink.html

1.「社会福祉の基礎構造改革」とは何か:石倉康次(99.7.19追加)

2.痴呆性老人の「問題行動」と社会環境要因についての研究:石倉康次、他
(99.7.19追加)(なお、報告書概要は別ファイル。)

3.住民参加の障害者計画づくりをすすめるために:石倉康次(99.7.19
追加)

4.部落問題解決の最終段階と地域福祉:石倉康次(99.7.19追加)

5.高齢化社会のなかの家族と個人:石倉康次(99.7.19追加)

6.社会福祉と社会学??「社会福祉とは何か」にかかわって:石倉康次
(99.7.19E-Textリンク集に追加)

7.社会保障の現代的課題と社会学(1)―「福祉社会」論の提起したもの―
:石倉康次(99.7.19E-Textリンク集に追加)

8.ホームヘルプ事業における組織戦略−広島市におけるホームヘルプ事業体
の比較分析:梶藤耕平 (99.7.19追加)

9.転換期の日本経済と雇用をめぐる諸課:仁田道夫 (99.7.19追加、フアイ
の後半部分)

10.ドイツのソーシャルステーション??看護と介護の地域活動拠点:前田 信雄
(99.7.19追加)

11.「人種」表現に関する内容分析研究と社会−アメリカにおける公民権運動と
内容分析調査:日吉 昭彦(99.7.19追加)

12. メディアの「人種」表現と社会 1960s-1990s〜 -北米におけるテレビの
内容分析研究の動向を中心に-〜:日吉 昭彦(99.7.19追加)

13.生活者の視点からみた少子化対策−- 生活者に対する意識調査から(要
旨):ライフデザイン研究所 (99.7.19追加)

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★ 『大原雑誌』書評欄 ★ (電子図書館の『大原社会問題所研究所雑誌』
書評欄オンライン版につぎのファイルを追加し、収録数は 7月29日時点で214
点に達しました。)
http://oisr.org/shohyo/

1.Norbert Altmann,Christoph Kohler and Pamela Meil(ed.) Technolgy and
Work in German Industry評者:佐藤 忍(99.7.22掲載)

2.総評政策局編『戦後労働運動の到達点――総評労働運動の軌跡と役割』評者:
早川 征一郎(99.7.22掲載)

3.野原光・藤田栄史編『自動車産業と労働者』評者:上井 喜彦(99.7.19掲
載)

4.中山章 著 『イギリス労働貴族――19世紀におけるその階層形成』評者:松
村 高夫(99.7.19掲載)

5.草間八十雄著・磯村英一監修・安岡憲彦解説『近代下層民衆生活誌』評者:荒
川章二(99.7.13掲載)

6.Andrew Gordon The Evolution of Labor Relations in Japan : Heavy Industry,
1853−1955評者:池田 信(99.7.13掲載)

7.佐々木一郎・野原光・元島邦夫『働きすぎ社会の人間学』評者:平井 陽一
(99.7.13掲載)

8.佐野稔著『日本労働組合論』評者:平井 陽一(99.7.13掲載)

9.藤本武著『資本主義と労働者階級』評者:舟橋 尚道(99.7.12掲載)

10.Jack Jones Union Man: The Autobiography of Jack Jones評者:浅見 
和彦(99.7.10掲載)

11.竹中恵美子著『戦後女子労働史論』評者:荒又 重雄(99.7.10掲載)

12.鎌田慧著『反骨――鈴木東民の生涯』評者:吉田 健二(99.7.10掲載)
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★ 学術研究関連リンク集 ★
(WWW場に存在する研究関連情報・ツールに関するリンク集)
http://oisr.org /sp/dglblinks.html

1.障害保健福祉研究情報システム(99.7.20追加)

2.東大社研SSJデータ・アーカイブ(Social Science Japan Data Archive)
(99.7.15追加)

2.朝日新聞記事データベース(99.7.15追加)

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★社会労働関係文献データベース★
○論文(採録件数約15万4千件)
http://oisr.org/kensaku/ronbun.html

○和書(採録件数約10万件)
http://oisr.org/kensaku/washo.html

○洋書(採録件数約1万9千件)
http://oisr.org/kensaku/yosho.html

○データは、毎月更新しています。(最新: 99.7.28)

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【 社会労働関係リンク集 】
http://oisr.org/links/toc03.html

★ 社会・労働関係リンク集 ★ 
(つぎのサイトを追加し、あるいはURLを訂正しました。)

1.大阪電子専門学校教職員労働組合(99.7.29追加)

2.すえひろ労働組合(99.7.28追加)

3.東京土建一般労働組合西多摩支部(99.7.28追加)

4.アジア太平洋労働者連帯会議(APWSL)(99.7.19追加)

5.トヨタ車体労働組合(99.7.19追加)

6.協同総合研究所(99.7.19追加)

7.自治労茨木市労協(99.7.16追加)

8.韓国労働部(韓国語・英語)(99.7.16URL変更)

9.UKCM(99.7.16URL変更)

10.吹田教職員組合(99.7.14追加)

11.情報収集・学習に役に立つテーマ別リンク(労働・社会保障編) (99.7.13URL
変更)

12.情報収集・学習に役に立つテーマ別リンク(総合・政治・社会編)(99.7.13URL
変更)

13.クリスタルの会(99.7.13URL変更)

14.金沢大学法学関係wwwリスト(99.7.13URL変更)

15.障害者情報サービス(東北大学小林氏)(99.7.13URL変更)

16.消費者運動関係リンク(99.7.13URL変更)

17.Centre international de Recherches sur l'Anarchisme(99.7.13URL変更)

18.日本音楽家ユニオン(Musicians' Union of Japan)(99.7.10URL変更)

19.国際自由労連 アジア太平洋地域組織(ICFTU-APRO)(英語)(99.7.10URL変更)

20.Joong-Ang Ilbo(中央日報)(99.7.10URL変更)

21.Korea Window(韓国政府海外公報)(99.7.10URL変更)

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【 スタッフ個人サイト 】

★ スタッフ個人サイト ★
http://oisr.org/links/toc04.html

○個人サイトの近況○

□二村一夫著作集(http://oisr.org/nk/)ファイルをスタイルシート対応に変
更中です。

□「五十嵐仁ホームページ」(http://oisr.org/iga/home.htm)は最近更新しま
した。 

□"Akira Suzuki's Japan Labor Information"(http://oisr.org/aki/)最近
変更はありません。

□小関隆志のページ(http://oisr.org/koseki/)は近いうちに新たな情報を追
加します。

□ソキウス(野村一夫)(http://socius.org)は更新を頻繁に行っています。

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【 研究所刊行物 】
http://oisr.org/pub/toc05.html
★『大原社会問題研究所雑誌』★
99年9月号予告を掲載。(99.7.28)

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【 英語版 】
http://oisr.org/english/toc06.html
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★Links to Labor and Social Websites in Japan★
につぎのサイトを追加し、あるいはURLを訂正しました。
http://oisr.org/links/elinks.html

1. APWSL Japan Committee(99.7.19追加)

2.Japan Institute of Co-operative Research(99.7.19追加)

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【社会問題研究リソース】
社会問題研究に関するさまざまな基本文献やインターネット上のリソースを提
供する研究案内です。(現在は、今後カバーする社会問題のリストとプロジェク
トのプランのみ)。
http://oisr.org/sp/index.html

1.社会問題研究リソース(99.7.23掲載)

2.SPプラン(99.7.23掲載)

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【レッスン】
OISR.ORG作成の舞台裏をお見せします。社会科学系サイトの水準向上のために、
ともに学び、ともに悩みます。OISR-Watch 連載のコラムもここで順番に読める
ようにしました。
http://oisr.org /lesson/index.html

1. レッスン: OISR.ORG作成担当者のための共有リソース(99.7.23掲載)
(付随するファイルも同時に掲載)

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△▽△▽△▽△▽△▽△▽ O I S Rコ ラ ム △▽△▽△▽△▽△▽△▽
このコーナーは、当研究所関係者のコラムを掲載します。今回は、二村一夫
名誉研究員、野村一夫兼任研究員の記事を掲載します。
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社会・労働関係サイト探検(6)
                             二村 一夫


今回は日本の労働関係の研究機関のサイトを訪ねてみたい。探検というより、
紹介・論評が主になろう。独断と偏見のコメントで、不適切な内容と感じられ
る方があるかもしれない。その点は、あらかじめお許しを願いたい。

★日本労働研究機構(JIL)
http://www.jil.go.jp/index.htm

まずとりあげるべきはJILのサイトであろう。現在のコンテンツの豊富さもだ
が、スタッフの数、財政的な基盤、さらには活字メディアでの充実度を考える
と、今後さらなる発展・充実を期待しうるし、ぜひ頑張ってもらいたいからで
もある。
ご存知の方も多いと思うが、このサイトの現在の主要内容はつぎの通りである。
労働省発表資料 | 統計調査 | JILデータベース | 出版物 | 海外労働情報・
国際情報 | ネットワーク・データベース| Japan Labour Bulletin |など。
人によって違いはあろうが、私自身がこのサイトで役に立つと感ずるのは、統計
調査、労働省発表資料、海外労働情報などである。
◎ 統計調査は内容豊富で、「企業の事業展開と雇用に関する実態調査」(平
成11年6月)、「リストラの実態に関する調査」(平成10年12月)など、その
時々の問題に関して実施された調査がPDFファイルなどで提供されている。と
りわけ役にたつのは「最近の統計調査結果から」で、労働省だけでなく経済企
画庁や総務庁など諸官庁の月例統計や労働経済に関する最新の統計調査で、
月ごとに整理されている。このほかラスパイレス賃金指数、国際比較、主要労働
統計指標など最新の労働統計について知ることが出来る。こうした最新情報が
家にいながら無料ですぐ手に入るのは素晴らしい。
◎ 労働省発表資料は、もちろん労働省のホームページからもアクセスできる
が、ファイルはJILが作成している。大臣官房・労政局・労働基準局・女性局
など資料を作成した各局別に、また発表年月別に整理されているほか、キーワ
ードで検索することも出来る。
◎ 海外労働トッピックスは、リアルタイムとはいかないまでも、世界各国の
労働事情について最新の情報を知ることができる。さすがに、「22の主要国に
海外委託調査員を設置して労働情報を収集している」というJILだけのことは
ある。ただし、2カ月分が233Kという膨大なファイルにまとめられているので、
オンラインで読むのは少々つらい。DLして読むことをお勧めする。出来れば
月別だけでなく、国別に整理し直したものも欲しい。
◎ データベースは、今はまだ「労働委員会関係命令・裁判例」だけであるが、
今後は、労働問題専門家、労使関係記事情報、労働政策等のデータベースを
提供する予定だという。

もうひとつ、JILのサイトで注目されるのは英語での発信に力を入れているこ
とで、海外の日本関係リンク集でもJILはかならず採録されている。なかでも
Japan Labour Bulletinのオンライン版は、英語で読める日本の労働関連情報
のなかでは質量ともにトップレベルである。

JILのサイトについて希望したいのは、トップページの改善とデータベースを
もっと使いやすくすることである。
◎ トップページは、画像を使って親しみやすいものに仕上がってはいるのだ
が、コンテンツに関する説明がほとんどないので、ここでどのような情報が入
手できるのかよく分からない。画像はそれほど大きなものではないから、とり
たてて重いわけではない。しかし、このトップページからは、そのコンテンツ
の豊富さが伝わってこない。
◎ データベースは、JILが中心になって労働省と関連団体との間で作成して
いる「労働情報センター」(LINC=Labour Information Network Center)
の多様なデータベースがあるのだが、インターネットでは利用できるものが限
られている上に、利用者登録が必要であったり、telnet接続であることなど使
い勝手が良いとはいえない。来月からは、これまでniftyのLINCにあった、週
刊労働ニュースの全文検索が出来るようになるとのことで、さらなる改善を期
待したい。

また、ごく最近、このサイトで「労働情報ナビゲートシステム」の運用が始ま
った。これは、労働関係のホームページの内容をデータベース化し、キーワー
ド検索により直接その情報のあるページへリンクするシステムである。まだ発
足したばかりで改善の余地はあるが、検索対象サイトが適切に選ばれれば、労
働関係のサーチエンジンとして大いに役立つであろう。


★東京大学社会科学研究所
http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/

つぎに、労働専門の研究所ではないが、最近大きな変貌をとげつつあるサイト
として東大社研をとりあげよう。この研究所は、なぜか長い間、英語サイト主
体のホームページをつくってきたが、ごく最近、充実した日本語ページを開設
した。もっとも、制作者が目指しているのは単なる日本語ページではなく、多
言語ページであるらしい。もともとインターネットの特質のひとつは世界に開
かれている点にあるが、このサイトはその特徴を生かして、7カ国語もの多言
語によるホームページの実験を始めている。おそらく、世界中でも、あまり例
のない企てといって良いのではなかろうか。

これまで、東大社研の英語サイトは、季刊の英文ニューズレターSocial
Science Japan NewsletterやDiscussion Paper Seriesがオンラインで読める
ほか、「現代日本の政治経済」を中心とするインターネット上での国際的討論
フォーラム SSJ Forum(約500人参加)を運営するなど、海外への情報発信と
いう点では社会科学系の研究機関の先頭を走ってきた。

これに加えて、昨年から「言語/権力(Language/Power)フォーラム」が開設さ
れたのである。SSJ Forumが英語による意見交換の場であるのに対し、L/Pフォ
ーラムは、インターネット上で多言語による交信を可能にすることをめざす実
験的な、しかし意欲的な試みである。このフォーラムのテーマは、オンライン
共同体、共通語としての英語、多言語社会、機械翻訳、文字コードなどインタ
ーネットにおける多言語共同体の問題を社会と技術の両面から検討するという。
投稿用言語は「Unicodeのテキストで表現できればどんな言語でもよい」が、
当面は、モデレータ・チームの言語理解能力から「日本語、英語、中国語、韓
国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語」のいずれかに制限されている。Web
で、7カ国語による討論が交わされるという意欲的な企画である。このL/Pフ
ォーラムのアドレスはつぎの通り。
http://lp.iss.u-tokyo.ac.jp/
投稿先メールアドレス:lp@iss.u-tokyo.ac.jp

もうひとつ、東大社研のサイトで注目されるのは、社研の付属施設として設け
られた日本社会研究情報センターが運営している《SSJデータアーカイブ》と
《朝日新聞の切り抜きデータベース》である。朝日新聞データベースは、原則
として利用者IDの取得が必要だが、現在はguestとして誰でも利用することが
出来る。具体的な内容は、直接アクセスしていただくことにしたい。
SSJデータ・アーカイブ(Social Science Japan Data Archive)は、日本の統計
調査、社会調査の調査個票データと調査方法等に関する情報を収集・保管し、
学術目的での二次分析のために提供することを目的としている。
調査個票データを寄託しているのは、つぎの10機関で、現在、約230データ
セットが提供されているという。
 連合総合生活開発研究所   生命保険文化センター
 日本能率協会総合研究所   全国大学生活協同組合連合会
 国民金融公庫総合研究所   社会経済生産性本部生産性研究所
 中小企業総合研究機構    関西生産性本部
 高年齢者雇用開発協会    日本経済新聞社
《SSJデータアーカイブ》のうち、このNewsletterの読者が関心をもたれるで
あろうものは「統計関連情報の検索」である。ここには、あの労働調査論研究
会編の『戦後日本の労働調査』に収録されている調査と「官庁労働統計」の検
索が出来る。これらの調査のうち、調査票が保存されているものは、現在入力
作業中で、いずれは調査の個票データが公開される予定であるという。戦後労
働史の研究にとっての宝庫がいよいよ開かれることが予感される。

もっとも、筆者の率直な意見を言わせていただけば、専任の研究スタッフだけ
でも50人という大研究所のホームページとしては、まだまだもの足りない。何
より、英語サイトで読めるようなペーパーさえ、日本語では読めないのである。
この研究所の研究員個々人が自分のホームページを開設して発信し始めたら、
社会科学系の研究機関で、このサイトにかなうものはなくなるであろう。
ただし、最近では、研究員個々人が署名した発言が増えつつある。個々の研究
員がHTMLファイルのオーサリングをするようになれば、このサイトの展開には
目が離せないであろうが、それにはまだしばらく時間がかかりそうに思える。


★労働科学研究所
http://www.isl.or.jp/
1921(大正10)年に、大原社会問題研究所の社会衛生研究部門が独立して創立
された兄弟研究所である。現在は文部省所管の財団法人。日本の労働科学研究
のパイオニアであるだけでなく、今なおこの分野における中心的な研究所のひ
とつである。その時々の話題になったテーマ、たとえば、電磁波、加齢と暗順
応、ILOプロジェクト、自動車運転と眠気、化学物質リスクマネジメントなど
興味深い問題が解説されている。
このサイトが他の研究所のサイトと比べ比較的充実しているのは「研究グルー
プ紹介」であろう。現在ある、1)労働ストレス研究グループ、2)ヒューマ
ン・テクノロジー・インタラクション研究グループ、3)システム安全研究グ
ループ、4)快適職場環境マネジメント研究グループ、5)化学物質健康リス
クマネジメント研究グループ、6)職業性疾患疫学研究グループ、7)労働・
社会生活、福祉研究グループの7グループについて研究グループの特色、主な
研究課題、最近の研究成果などが紹介されており、研究参加者については「研
究者ディレクトリ」がまとめられている。


★(財)連合総合生活開発研究所(連合総研)
http://www.mars.dti.ne.jp/~soken/index.htm
〈連合〉のシンクタンクのサイトである。自己紹介のほか、数多くの研究報告、
委託調査報告、月刊のレポート=『DIO』(Data Information Opinion)のオン
ライン版などが掲載されている。ただし、報告がほとんど要旨だけであるのは
もの足りない。
なお、ときどきリンク先のファイルがなかったり、まったく別のファイルに繋
がったりするものがある。また2つの報告を1つのファイルに入れ、しかも文
書内アンカーを設けてないので、e-textリンク集に掲載しようと思っても、後
半の報告に直接リンクさせることが出来ない。インターネットの生命はリンク
である。HTML文書の作成に際して、もう少し細かい気配りをしてほしいと思う。


★労働運動総合研究所(労働総研)
http://www.iijnet.or.jp/c-pro/soken/index.html
〈全労連〉のシンクタンク。『労働総研ニュース』季刊の英文ジャーナル
Rodo-Soken-Journalがオンラインで読める。全体として、ただ活字情報をその
まま掲載しているだけで、もう少しインターネットの特性を考慮したホームペ
ージ作りが必要ではなかろうか。


★生活経済政策研究所
http://www.hi-ho.ne.jp/seikatuken/
旧「平和経済計画会議」が名称変更し、1997年2月から再発足した研究所であ
る。「介護労働力の確保と配置に関する調査研究」といった調査報告、あるい
は高木郁朗日本女子大教授の「労働運動の明日とは何か」など、研究所のプロ
ジェクトによる調査や学者研究者の提言が掲載されている。報告書が活字出版
物の宣伝的なものに終わっているのは残念である。


以上、日本の労働関係の研究所のサイトを眺めてきて感じたことがある(実は
労働関係の研究所だけの問題ではなく、日本のホームページ全体にいえること
だが)。それは、すでにJILのところでも述べたのだが、全体としてトップペ
ージの作り方にもうひと工夫欲しいということである。どのサイトも画像やフ
レームを使い、綺麗に作り上げている。しかし、それぞれのホームページが、
どのような読者層に向けて、どのような情報を発信しようとしているのか、そ
の内容やポリシーがかならずしも明確ではないのである。トップページの作者
が、いっぱんにその組織の性格やホームページ全体の構造を理解した上で制作
していない、とまでいっては言い過ぎだろうが、十分に配慮していないように
思われる。現在のデータの転送速度では、画像中心のトップページにはまだ無
理がある。さらにいえば、テキスト中心なら音声読み上げソフトのおかげで視
覚障害者にも内容が分かるのだが、画像データばかりだと、こうした人びとに
は理解できないホームページとなってしまう。こうした点も考慮し、もっとテ
キスト重視のトップページの制作をしてほしいと思う。


(にむら かずお・名誉研究員)

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ウェッブ・スタイリストの生活と意見[6]
知のバザールとしてのインターネット

野村一夫(兼任研究員)

 ここのところ、当サイトのデータを大量に流用した経済学データベースに対
する抗議が続いていました。相手サイトはそれを認め、その実質上の運営者で
あった教授が責任を取って学部長職を辞任するまでにいたりました。お気の毒
なことだと思います。
 当研究所の抗議に対して、一部にはその狭量さを指摘する向きもあったよう
です。せっかくここまで育ってきたのに、新しい可能性の芽をつぶしてはなら
ないというわけです。
 インターネットは知のバザールです。基本的には何でもありです。たしかに
そこには従来ありえなかった類いの自発的かつネットワーク的な活動の可能性
があります。私たちもそこに賭けています。しかし、そこで自分たちの作品が
別の名前で陳列されているとなると話は別です。なんでそれをみすみす見逃す
のでしょうか。放置すれば、こちらが流用したのではないかと逆に疑われる可
能性もあったのです。
 知のバザールとしての可能性を追求するのなら、それで徹底すべきです。研
究者各自が自分の論文データを自発的に書きこむことで、結果としてのデータ
ベースができるというのであれば、それはそれでけっこう。しかし、先行する
データベースのデータをそっくりいただいて数を稼ぐというのは一線を超えて
います。
 そこにはふたつの陥穽があったと思います。
 ひとつは「安直な情報主義」です。学生や一般の人たちだけでなく専門家も
情報主義にどっぷり浸かっているのです。便利であればそれでいい、それが
時代感覚というものなのかもしれません。しかし「結果オーライ」で「安直
な情報主義」を認めていくと、インターネットはますますアノミー(無規制
状態)に陥ってしまうのではないでしょうか。私たち研究者がインターネッ
トに節度ある知的文化を構築しないで、いったいだれがしてくれるというの
でしょう。
 もうひとつの陥穽は「囲い込み式集中管理主義」です。インターネットの
薔薇色ムードの中では、自己を大きく見せようとする誘惑に対する内的制御
が作動しない場合があります。今回のケースも、大原社研にきちんとしたデ
ータベースがあることを知っているのなら、大原のデータベースにありそう
なデータ以外にしぼって、せっせと入力すればよかったのです。そして「う
ちにないデータは大原にありますので、そちらをご覧ください」と大原への
リンクをひとつ添えておけば済むのです。それがインターネットらしい分散
的文化構築の作法というものです。
 それを、全部自分たちのところに囲い込んで一元化して集中管理しようと
するから、こんなことになるのです。その発想は、中央集権の極致を描いた
オーウェルのSF「1984年」の発想と根が同じであることに、なぜ冷戦
以後を見ている研究者が気がつかないのか。
 一元的集中管理方式の最大の弱点は、システムが巨大になると管理者自身
が管理できなくなることです。データベースもまったく同じなのです。今回
は、もともと個人用に蓄積していたデータをチェックなしに公的サーバ上に
公開したことから生じています。志はすばらしいのですが、最初からきちっ
としたデータ管理ができていなかったということです。それにもかかわらず、
囲い込みの魅力を捨てきれなかったのが災いの原因だったと思います。自分
たちに管理可能な大きさにシステムを限定して、自らを広大なハイパーテキ
ストの一部に位置づける発想をもつべきだったのです。
 しかし、今回の事件がデータベースに関するものであったのは偶然とは思え
ません。データベースにはもともと「1984年」的側面があります。インタ
ーネットとして一概に論じてはいけないのかもしれません。
 たとえば、日本では文部省学術情報センターのような国家的管理主義の典型
のような組織があります。最近は劇的に改善されてきましたが、ここには、個
人にデータを自由に使ってもらうという前提がまったくありませんでした。私
は一ユーザーとして、このような重要な役割を担う組織をなぜ文部省直轄にし
てしまったのか、まったく理解できませんでした。せっかくNHKを「公共」放
送にし、文部省付属ではなく「国会」図書館にした日本なのに、そして、放送
大学でさえ「事実上の国営放送の設立になる」と反対運動が起こったくらいな
のに。本来なら批判する側に回るべき人たちが、情報通信やデータベースのも
つ文化的意義を当時は理解していなかったのでしょうね。未だにこういう人が
多いのには情けなくなります。
 知のバザールとしてのインターネットは、このような権力主義的な「知の囲
い込み」に抵抗するところにこそ可能性があるのであって、自らがそれに同化
してしまっては何にもなりません。きびしく自己を管理・点検する「世俗内禁
欲」が要請されるということです。自由なインターネットだからこそ、このパ
ラドックスに耐えることが必要になるのです。
 以上はあくまでも野村の私見です。研究所の公式見解ではありません。また、
今回の事件を私はまったく他人事とは思っていません。一生懸命それに学ぶこ
とをしようとしているところであることを付け加えておきます。

(のむらかずお・兼任研究員・社会学)

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◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆◇○◆●◆
編集後記

◇OISR-WATCH第7号をお届します。第7号は「読みごたえ」のある2つの
コラムを掲載しました。

◇東京の都心ではうだるような暑さでも、多摩キャンパスは都心より2−3
度気温が低いようで、過ごしやすく感じます。夕方には心地よい風がふくこ
ともあります。

◇OISR-WATCH第6号発行以来、トップページに【社会問題リソース】と
【レッスン】の2つの新しいコーナーが追加されました。本号では紹介できま
せんでしたが、別の号で新しいコーナーの解説記事を掲載する予定です。


(文責:鈴木玲)
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〔1999年7月29日開始、担当・鈴木玲〕


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