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所蔵図書・資料の紹介

II  図 書


1 概  要

(1) 図書の冊数と分類

 a 冊  数  1999年11月現在の所蔵図書冊数は,約18万冊である。そのうち和書は協調会文庫が2万3,500冊,向坂文庫が約2万冊,全部で12万8千冊,洋書は協調会文庫が約1万7,700冊,向坂文庫が約1万冊,全部で5万1千冊である。80年の歴史の割には少ないが,これは研究所が大阪から東京に移転したさいに蔵書約8万冊を大阪府に譲渡したことと,1945年5月の東京大空襲で図書の大部分が焼失したためで,戦前から残された図書は約6,000冊強にすぎない。しかし,この6,000冊の図書は貴重なものが多い。

 戦後も研究所の財政事情は苦しく図書の収集は思うに任せなかったが,労働組合や篤志の方の寄贈もあって次第に規模を拡大してきた。最近の10年間でみると2万5,936冊となっていて年平均約2,600冊に達している。

 このほか現在整理中のものとして,大原慧,中林賢二郎,村田陽一,青木宗也,東城守一の各氏より寄贈された図書がある。また,このほかにも労働・社会運動団体や個人からいただいた図書・資料があるが未整理のため蔵書数には含まれていない。

 b 分  類  現在使用されている分類表は1966年11月に作成されたものである。その特徴は,1)資料と図書を一つの分類表に統合していること,2)基本的な枠組みは日本十進分類表(NDC)によっているが,大原の収集の中心である労働問題にスペースをさいていることである。すなわち,NDCでは自然科学の分類番号である4を労働問題にあて,大原ではほとんど収集していない自然科学関係の図書は140から160までにおさめた。宗教関係図書は190にまとめた。資料(雑誌および新聞)に8類と9類を与えたため,文学を芸術とともに7類にまとめ,語学を09に展開した。NDCとは逆に5を産業,6を工業にあてた。3が社会科学であるのは同じであるが,構成はやや異なる。研究所の収集の一つの重点である社会思想に30をあたえ,マルクス,エンゲルスの著書とその研究は304に,レーニンは305にまとめるという特殊な方法をとっている。経済は330と340に展開し,経営を350に独立させた。さらに農業経済に360を与えるなど経済を重視した分類でもある。

 作成後すでに20年以上経過しており,また,収集も社会主義,マルクス経済学が相対的に比重が低下するなど種々の点で古くなっていることは否めない。改訂についても検討されたが,分類表の改訂は図書館にとっては大事業であり,容易ではない。

 c 目  録  検索手段としては種々の目録が編纂されてきた。協調会文庫は和書が整理済であるが,洋書については資料紹介でもふれられているように現在データチェックをすすめているところである。向坂文庫についても別項目で現状の紹介がある。その他一部の未整理の文庫を除き以下の目録で検索可能となった。

 著者名と件名としての人名・団体名をあわせた人名目録は和洋混合配列でアルファベット順,書名目録は和洋別で,和書は五十音順,洋書はアルファベット順である。分類目録,件名目録も和洋混配となっている。和洋混配のねらいは同一の見出しは一ヵ所に集まるということで利用者に便利であろうと考えたためであるが,和洋の標目を統一する必要があり,特に外国の団体名では検索が困難な場合がある。また,和書の目録規則が改訂され,新版が刊行されたのに伴い,研究所も従来の和洋統一の目録規則から和書は新版,洋書は英米目録規則(AACR 2)と別々の目録規則に移行することにした。

 また,協調会文庫は日本十進分類法の6版で分類されており,和書の冊子目録が刊行された。著者名,書名,分類のカード目録もある。

 なおカード目録の出力・編成は1995年1月受け入れ分より中止した。それ以降のものについてはコンピュータにより検索していただくこととなる。データ化の現状については下の表を参照願いたい。

(是枝 洋・若杉隆志)

『大原社会問題研究所雑誌』No.494・495(2000年1・2月)、創立80周年記念号より


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