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所蔵図書・資料の紹介

VI  戦後の原資料


1 社会・労働運動関係原資料

 (5) 社会主義政党関係資料

 社会主義政党関係資料は,『日本労働年鑑』編集のために業務として収集したもので,その多くは各党の全国大会に関する資料である。日本社会党に関する資料は,1947年度のものからあるが,大会関係では翌48年1月の第3回大会からそろっている。例えば,第3回大会は左派の要求により,前年5月に片山内閣の樹立に際して結んだ4党協定を破棄したことで知られるが,ファイルには4党協定の締結について詳細にふれた「第3回最高会議報告」や「日本社会党昭和23年度運動方針書」などのほか,「日本社会党青年部第3回全国大会」の資料も併せて綴じられている。また,日本社会党は1951年10月に講和・安保両条約締結の賛否をめぐって左右両派に分裂し,55年10月に統一するまで別個に大会を開催したが,両派の資料についても大会関係を中心にファイル化されている。

 なお,日本社会党の各年次の全国大会資料を含め,同党関係の原資料や逐次資料については,鈴木(茂三郎)文庫のそれとほとんど重複している。鈴木文庫については,別項を参照されたい。

 次に,1948年12月2日に黒田寿男ら日本社会党の最左派によって結成された労働者農民党に関しては,書記局資料や政策調査部の資料を中心に,母体を担った社会党正統派議員団関係資料と併せて綴じられている。さらに1950年2月,足立梅市,和田敏明らが主導して結成した社会党再建全国連絡会の資料についても,そう多くはないが所蔵している。

 ところで,社会主義政党関係資料で注目されるのは,1948年11月に荒畑寒村・小堀甚二らが社会主義政党結成促進協議会として設立され,翌49年10月に社会主義労働党準備会と改称された,いわゆる「山川新党」に関するものである。同資料は,1988年6月に第2次分として受け入れた向坂文庫の原資料のダンボール箱に入っていたもので,未整理であるが,その出発点となった1947年6月の政治教育同盟準備会資料,機関紙『自由とパン』『労働者通信』,さらに『文化自由会議ニュース』や関係者の書簡・報告書,声明書,ビラなどからなり,現在なお調査中である。  一方,日本共産党関係資料については,1950年以降の原資料が年次ごとに1,2冊の割合でファイル化されており,とりわけ半非合法期の50年から52年にかけては,府県支部や下部組織の資料を含めて収められている。原資料は未整理であるので,閲覧にさいしては事前に資料係まで連絡してほしい。また50年以前のものについて,「第5国会報告集」や関東地方委員会関係資料なども若干ある。さらに,下部機関から上がってきた労対資料もある。このほか日本共産党関係資料としては,政策宣伝のために発刊した各種のパンフレットが1946年3月分から保存されている。民社党関係資料については,結党翌年の1961年から年次別にファイル化されている。いずれも全国大会関係資料が中心である。

(吉田健二)

『大原社会問題研究所雑誌』No.494・495(2000年1・2月)、創立80周年記念号より


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