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大原社会問題研究所五十年史

V 戦後


高野文庫(東京)の設置準備

 高野岩三郎博士の事業を記念して、一九五四年、大阪府立労働会館内に記念文庫がつくられたことは前述したとおりであるが、六八年三月、『高野岩三郎伝』の完成を機に、伝記編集費の残額を基金にして高野文庫を東京にも設置しよう、との意見が研究所関係者の間に高まった。そして四月五日、高野・櫛田先生追憶会の席上、大島所長がその実現について参会者に協力を呼びかけた。

 その後遺族や関係者から高野氏の著書、論文、講義ノート、手紙類をはじめ、生前愛用のインクスタンド、徳利、酒瓢箪等が集まった。このほか、日本統計研究所で所蔵していた旧高野蔵書約一、○○○冊を相原茂同研究所理事の好意で大原研究所に受入れた。また法政大学図書館にある旧高野蔵書約四〇〇冊の一時貸与をうけることも石母田館長の内諾を得た。

 なお、右の図書、遺品類に加え、故高野房太郎関係資料類も、高野一郎、宇野弘蔵、原田昌平氏等遺族の方より寄贈を受けたので、これらの集収品をもとに高野文庫を大原研究所内に設置する見通しがつき、今後さらに関係者の協力を得て内容の充実をはかることになった(なお、こうして集められた資料や遺品の一部は、六九年五月創立五十周年記念「社会運動の半世紀」展に展示された)。

法政大学大原社会問題研究所五十年史
発行 1970年11月
編・発行法政大学大原社会問題研究所



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