一九四八年昭和二三年 一九四八年度の役員は、前年にひきつづき、常務理事久留間、理事高野、森戸氏が重任した。また前年五月には斎藤泰明氏が、この年の二月には舟橋尚道氏が入所し上杉、舟橋、斎藤三氏を中心に『日本労働年鑑』と『社会科学辞典』の編集、労働組合の現状調査(経済安定本部委託調査)その他賃金、労働条件調査等がすすめられた。その調査成果の一部が、「大原社会問題研究所シリーズ」第一号舟橋尚道『賃金統制と賃金闘争』として発行された(八月)。シリーズはその後逐次刊行されることとなった。またグラント著久留間訳『死亡表に関する自然的及政治的諸観察』(「統計学古典選集」第三巻)、ウエッブ著丸岡訳『大英社会主義国の構成』などが再刊され、高野岩三郎先生喜寿記念論文集『インフレーション・統計発達史』が刊行された。
人事移動としては、七月に堀氏が退所し、同月松本(のちに中林)倭子氏が入所した。
七月六日には、戦時中フィリッピンで死去した後藤貞治氏の追悼会が文相官邸で開かれた。
法政大学大原社会問題研究所五十年史
発行 1970年11月
編・発行法政大学大原社会問題研究所